TakeSmallest

TakeSmallest[list,n]

list 中の数値的に最小のものから n 番目までの要素を,昇順に並べて与える.

TakeSmallest[listprop,n]

list 中の最も小さい n 個の要素の特性 prop を与える.

TakeSmallest[n]

式に適用可能なTakeSmallestの演算子形を与える.

詳細とオプション

  • TakeSmallestは数値的大きさで順序を決める.
  • 実数値を持つ数値オブジェクト,Quantityオブジェクト,DateObject構造を扱うことができる.
  • 次は,TakeSmallest[listprop,n]における propの取り得る形である.
  • "Element"各要素それ自体を与える
    "Index"各要素についての指標を与える
    {prop1,prop2,}複数の形式のリスト
    All要素と指標の連想を与える
  • TakeSmallestにはオプションExcludedFormsがある.デフォルト設定のExcludedForms->Automaticでは,TakeSmallestは,NoneNullIndeterminateおよび頭部がMissingの要素を削除する.
  • ExcludedForms->{p1,p2,}という設定は,任意の piにマッチする式をTakeSmallestが生成する結果から除外するように指定する.
  • TakeSmallest[list,UpTo[n]]は,最も小さい n 個(あるいはできるだけたくさん)の要素を取る.
  • TakeSmallest[assoc,n]は,assoc 中の最小のものから n 番目までの値を取ることで,長さ n の連想を与える.
  • TakeSmallest[n][list]TakeSmallest[list,n]に等しい.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (5)

リスト中の最小の2つの数を取る:

TakeSmallestの演算子形を使って同じことを行う:

連想中の最小の2つの値を取る:

Quantityオブジェクトの最小の数量2つを取る:

数量は複数の単位で表すことができる:

DateObject構造のリストから,現在から最も離れた2つの日付を得る:

デフォルトで,Missing[]およびいくつかのその他の記号式は結果から除外される:

最も小さい4個(それより少ない場合はできるだけたくさん)の数を取る:

スコープ  (4)

リスト中の最も小さい要素を2つ得る:

リスト中の最も小さい2つの要素の位置を得る:

リスト中の最も小さい2つの要素を,その位置とともに得る:

リスト中の最も小さい2つの要素を,その位置を最初に置いて求める:

リスト中の最も小さい2つの要素の,要素と位置を含む連想を得る:

半径が最も小さい3つの惑星を求める:

ジェームス・ボンドの映画の公開日を,最も古いものから5つ求める:

オプション  (1)

ExcludedForms  (1)

オプションExcludedForms->list は,list 中の任意の形式にマッチする要素を,要素の比較前に除去するように指定する:

デフォルト値のExcludedForms->Automaticは,いくつかのよく使われる数式ではない式を除外するが,ほとんどの記号式はそのまま残す:

アプリケーション  (2)

遺伝子のヌクレオチドのリストの中で相対頻度が最も低いコドン(連続する3個のヌクレオチドの集合)を求める:

沸点と密度が最も低い希ガスを求める:

考えられる問題  (2)

要求された数よりも少ない数の要素しかない場合は,TakeSmallestは評価されない:

要素が比較できない場合は,TakeSmallestは評価されない:

おもしろい例題  (1)

化学元素の中から,もっとも密度が低い5つを取り出す:

Wolfram Research (2015), TakeSmallest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeSmallest.html (2019年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2015), TakeSmallest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeSmallest.html (2019年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2015. "TakeSmallest." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeSmallest.html.

APA

Wolfram Language. (2015). TakeSmallest. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeSmallest.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_takesmallest, author="Wolfram Research", title="{TakeSmallest}", year="2019", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeSmallest.html}", note=[Accessed: 21-December-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_takesmallest, organization={Wolfram Research}, title={TakeSmallest}, year={2019}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/TakeSmallest.html}, note=[Accessed: 21-December-2024 ]}