TargetDevice
ある種の関数のオプションで,どのデバイスで計算をすべきかを指定する.
詳細
- TargetDeviceの可能な設定は,システムと利用可能なハードウェアに応じて変る.
- 次は,一般的な設定である.
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"CPU" CPUを使う "GPU" 使用可能な専用ハードウェアを使う - TargetDevice->"GPU"の指定は,$SystemIDによって以下の解釈がなされる.
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"CoreML" "MacOSX-ARM64" "CUDA" "Windows-x86-64"または"Linux-x86-64" "DirectML" CUDAが検出されない場合は"Windows-x86-64" - 次は,システム特有の設定と使用可能なハードウェアである.
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"CoreML" Apple CoreMLフレームワーク "CUDA" Nvidia CUDA API "DirectML" Microsoft Direct Machine Learning API - TargetDevice{"GPU",n}は,特定のGPUの使用を許可する.ただし,n は1から使用中のコンピュータで使用可能なGPU数までの整数である.
- 一般に,"CUDA"や"DirectML"のような異なるバックエンドが使用されている場合は,n の特定の値が同じGPUを特定しない場合もある.
- TargetDevice->{"GPU",All}は,使用可能な全GPUを連結して使うように指定する.
- TargetDevice->{"GPU",{n1,n2,…}}は,GPUの特定の部分集合を連結して使うように指定する.
- Appleシリコンマシン上では,TargetDevice->"CoreML"はApple Neural Engineを使って計算しようとする.
- Windowsマシン上では,TargetDevice->"DirectML"は,DirectXをサポートする統合されたあるいは個別のGPUを使って計算することができる.
- TargetDevice"CUDA"は,計算性能が3.7または5.0以上のNVIDIA GPUを必要とする.
- Wolfram言語を新たにインストールするとTargetDevice->"GPU"および関連するGPUの設定で追加的なライブラリ("MXNetResources")が自動的にダウンロードされる.このようなダウンロードはアップデートの際にもトリガされる.ダウンロードはPacletInstall["MXNetResources"]を実行することで手動で始めることもできる.
例題
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Wolfram Research (2016), TargetDevice, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TargetDevice.html (2024年に更新).
テキスト
Wolfram Research (2016), TargetDevice, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TargetDevice.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2016. "TargetDevice." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/TargetDevice.html.
APA
Wolfram Language. (2016). TargetDevice. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TargetDevice.html