TimeConstraint
さまざまな関数のオプションで,特定の操作にかける最大時間を指定する.
詳細
- TimeConstraint->t は,特性の操作および特定の変換やアルゴリズムの一部の実行に使う時間を最長で t 秒のCPU時間にするよう指定する.
- TimeConstraint->Infinityは許容するCPU時間を制限しないように指定する.
- SimplifyやFullSimplifyのような関数では,TimeConstraintの設定値は特定の変換や下位区分にかける時間の上限を与えるのみである.式全体の処理にかかる時間の合計はこれよりはるかに長くなる可能性がある.
- TimeConstraintの設定値を変えても,SimplifyやFullSimplifyから得られる結果の有効性には影響しない.しかし,設定値を小さくすると最も簡単な形が見付からない可能性がある.
- コンピュータシステムによって実行速度が異なるので,TimeConstraintの設定値が同じでもシステムによっては異なる結果が返されることもある.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
三角関数の展開のためにこれには時間がかかるが簡約はされない:
TimeConstraintは1つの変換にかかる時間を制限する:
この場合,TimeConstraintを設定することである種の簡約が抑制される:
スコープ (1)
条件が仮定に従っているかどうかのチェックには時間がかかることがある:
条件が仮定に従っていない場合,これをチェックしてもやはり時間がかかる場合がある:
1つの条件のチェックにかける時間はTimeConstraintの値で制限される:
1秒という時間制限をすると,Refineは が証明できない:
Wolfram Research (1996), TimeConstraint, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstraint.html.
テキスト
Wolfram Research (1996), TimeConstraint, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstraint.html.
CMS
Wolfram Language. 1996. "TimeConstraint." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstraint.html.
APA
Wolfram Language. (1996). TimeConstraint. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeConstraint.html