SHP (.shp)
- Importは完全にSHP形式をサポートする.
予備知識
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- ESRIシェープファイル形式.
- 一般的なGISファイル形式.
- 地図製作・地理空間情報のアーカイブと交換に使用される.
- 形状と地図属性のデータを保管する.
- SHPはShapeから派生した頭字語である.
- SHPバンドルはファイルアーカイブまたはディレクトリに組み合された複数のファイルから成る.
- バイナリ形式.
Import
- Import["dir","SHP"]またはImport["dir"]はSHPディレクトリ全体をインポートし,全グラフィックスレイヤーをまとめた描画を返す.
- Wolfram言語はディレクトリまたはファイルアーカイブのバンドルからSHPファイルを読むことができる.
- Import["dir/file.shp"]はシェープファイルバンドルから指定のレイヤーをインポートする.
- Import["dir"]はGeoGraphicsオブジェクトを返す.
- Import["dir","elem"]はSHPファイルから指定の要素をインポートする.
- Import["dir",{{"elem1","elem2",…}}]は複数の要素をインポートする.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import ファイルからインポートする CloudImport クラウドオブジェクトからインポートする ImportString 文字列からファイルからインポートする ImportByteArray バイト配列からインポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Graphics" 単一のグラフィックスオブジェクトにまとめられた全レイヤー "GraphicsList" SHPアーカイブのレイヤーを表すグラフィックスのリスト "Data" 各レイヤーのグラフィックスプリミティブ - Importはデフォルトで"Graphics"要素をSHP形式に使用する.
- Import["file","Data"]は{layer1,layer2,…} という形式の式を返す.個々のレイヤーは形状と,地物に関連付けられた数値・テキスト情報を表す規則のリストとして与えられる.
- メタ情報要素:
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"LayerNames" 文字列のリストとして与えられる全レイヤー名 "LayerTypes" 各レイヤーがどのグラフィックスプリミティブで構成されるか "SpatialRange" 地理座標の範囲で,一般に10進法表記の度数で与えられる - ファイルで使用されている測地原点と準拠楕円体を表す要素:
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"CoordinateSystem" ファイルで使用されている座標系の名前 "Datum" 測地原点 "SemimajorAxis" 準拠楕円体の長半径(メートル) "SemiminorAxis" 準拠楕円体の半短径(メートル) "InverseFlattening" 楕円の逆扁平率 "LinearUnits" 座標系単位 - 地図投影法とそのパラメータを指定する要素:
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"Projection" 投影法名とパラメータ "Centering" 投影の原点を定義する緯度と経度 "StandardParallels" 標準緯線 "CentralScaleFactor" 中心経線または投影中心におけるスケール係数 "GridOrigin" 中央緯線と中央経線のグリッド座標値{n,e} "ProjectionName" 使用されている投影法のWolfram言語における標準名 "ReferenceModel" どの基準球,準拠楕円体を使用するか - ファイルの低レベルメタ情報にアクセスする:
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"CoordinateSystemInformation" ファイルに保管されている座標系の生のパラメータ - 地図投影法の詳細情報はGeoProjectionDataのページを参照のこと.