XPORT (.stx,.xpt)

予備知識

    • MIMEタイプ:application/x-sas-xport
    • SAS XPORTの転送形式.
    • レガシーデータ交換形式.
    • 数値データセットをポータブル形式で保持する.
    • テキスト形式.
    • 1980年代後半にSAS Instituteによって開発された.

Import

  • Import["file.xpt"]はXPORTファイルをインポートして,すべてのデータセットを表として並べて返す.
  • XPORTデータはWolfram言語では,実数,整数,文字列,ブール値のTrueFalse,およびDateList指定によって表される.
  • Import["file.xpt",elem]は指定された要素をXPORTファイルからインポートする.
  • Import["file.xpt",{elem,suba,subb,}]はサブ要素をインポートする.
  • インポート形式はImport["file","XPORT"]またはImport["file",{"XPORT",elem,}]で指定できる.
  • Export["file.xpt",expr]expr からXPORTファイルを作成する.
  • サポートされている式 expr
  • {v1,v2,}1列のデータ
    {{v11,v12,},{v21,v22,},}データの行のリスト
    arraySparseArrayQuantityArray等の配列
    tseriesTimeSeriesEventSeriesTemporalDataオブジェクト
    Dataset[]データ集合
    <|"name1"expr1,|>名前付きの列の連想
  • {v1,v2,}1列のデータ
    {{v11,v12,},{v21,v22,},}データの行のリスト
    arraySparseArrayQuantityArray等の配列
    tseriesTimeSeriesEventSeriesTemporalDataオブジェクト
    Dataset[]データ集合
    <|"name1"expr1,|>名前付きの列の連想
  • ImportExport は以下のデータ形式をサポートする:
  • "Date"日付と時間の指定
    "Integer8"8ビット整数
    "Integer16"16ビット整数
    "Integer32"32ビット整数
    "Real32"IEEE単精度数
    "Real64"IEEE倍精度数
    "String"文字列
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Rules"要素とオプションのそれぞれの規則の完全リスト
    "Options"オプション,特性,設定のための規則のリスト
    "Summary"ファイルのサイズと次元の概要
  • データ表現要素:
  • "Data"二次元配列
    "Dataset"Datasetとして表された表データ
    "LabeledData"ラベルとデータを与える連想
  • "Data"二次元配列
    "Dataset"Datasetとして表された表データ
    "LabeledData"ラベルとデータを与える連想
  • Importはデフォルトで"Data"要素を使用する.
  • データ記述子要素:
  • "ColumnDescriptions"列の説明と型
    "Labels"列の名前
    "MissingPositions"欠損値とみなす要素の列ごとの位置
    "MissingValues"欠損値とみなす列ごとの値
  • メタ情報要素:
  • "ByteOrdering"データのエンディアン
    "CharacterEncoding"ファイルの文字コード
    "Comments"ファイルのコメント
    "Compression"ファイルで使用されている圧縮のタイプ
    "CreationDate"DateObjectで与えられる,ドキュメントの作成日
    "Dimensions"データの次元
    "MetaInformation"文字列と日付オブジェクトとして与えらるメタデータ
    "ModificationDate"DateObjectで与えられる,ドキュメントの変更日
    "TableName"表全体の名前
    "Version"ファイルのSAS仕様のバージョン

オプション

  • Importオプション:
  • "ColumnDefaultValues"Automatic列名とデフォルト値の連想
    "TypeDefaultValues"Automatic型とデフォルト値の連想
  • Exportオプション:
  • "ColumnDescriptions"Automaticそれぞれの列の説明のリスト
    "MetaInformation"Automaticメタ情報のタグと値の連想
  • "ColumnDescriptions" には以下の設定が可能である:
  • {"label1","label2", }列名として与える文字列のリスト
    {assoc,}列のメタ情報として与える連想のリスト
    <|colassoc|>索引あるいは列名と列のメタ情報の連想
  • assoc には以下のキーが可能である:
  • "Name"列名として与える文字列
    "Description"列の説明として与える文字列
    "Type"列の型として与える文字列
  • "MetaInformation" には以下のキーが可能である:
  • "Comments"ファイル上に一般的なコメントとして与える文字列
    "CreationDate"ファイルの作成日として与える日付オブジェクト
    "ModificationDate"ファイルの編集日として与える日付オブジェクト
    "TableName"表全体の名前として与える文字列
    "Version"ファイルのバージョンとして与える整数

例題

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  (3)

XPORTファイルをインポートする:

XPORTファイルの概要:

式の配列をXPORTファイルにエキスポートする

結果のファイルをデータ集合としてインポートする:

スコープ  (6)

Datasetをエキスポートする:

列の名前は自動的に推測される:

データの配列をエキスポートする:

列の名前は自動的に生成される:

名前付きの列の連想をエキスポートする:

列の名前は自動的に推測される:

TimeSeriesをエキスポートする:

時刻は1列目に,値は2列目に格納される:

タグ付けされた欠測値をエキスポートする:

不完全な配列は自動的に右に空欄が充填され,完全配列に変換される:

Import要素  (13)

データ表現  (3)

"Data"  (1)

XPORTファイルを値の2次元リストとしてインポートする:

これはデフォルト要素でもある:

"Dataset"  (1)

XPORTファイルをDatasetとしてインポートする:

"LabeledData"  (1)

XPORTファイルをラベルとデータの連想としてインポートする:

データ記述子  (3)

"ColumnDescriptions"  (1)

XPORTファイルの各列の名前,説明,型を与える連想をインポートする:

"Labels"  (1)

XPORTファイルの各列の名前をインポートする:

"MissingPositions"  (1)

列ごとの欠損値の位置を与える連想をインポートする:

メタデータ  (7)

"Comments"  (1)

XPORTファイルのメタデータに含まれているコメントをインポートする:

"CreationDate"  (1)

作成日をインポートする:

"Dimensions"  (1)

データの次元をインポートする:

"MetaInformation"  (1)

XPORTファイルに含まれているすべてのメタデータの連想をインポートする:

"ModificationDate"  (1)

変更日をインポートする:

"TableName"  (1)

XPORTファイルのメタデータに含まれている表の名前をインポートする:

"Version"  (1)

XPORTファイルのバージョンをインポートする:

Importオプション  (2)

"ColumnDefaultValues"  (1)

欠損数値はデフォルトではゼロで置換される:

"ColumnDefaultValues"を使って特定の列に別のデフォルト値を指定する:

"TypeDefaultValues"  (1)

欠損数値はデフォルトではゼロで置換される:

"TypeDefaultValues"を使って特定の型に別のデフォルト値を指定する:

Exportオプション  (2)

"ColumnDescriptions"  (1)

異なるデータの型をエキスポートする:

与えられたデータに基づいて,列の型は自動的に推測される:

"ColumnDescriptions"を使って,列の型や概要を特定できる:

上記の結果の列の概要をインポートする:

"MetaInformation"  (1)

XPORTファイルからメタ情報を取り出す:

同じメタ情報で新しいファイルをエキスポートする: