基本的な系のモデル化
Wolfram言語はデータオブジェクトを使ってスカラー系と多変数系の連続・離散時間モデルの作成と操作のための便利で自然な方法を提供する.これらのオブジェクトにはモデルについての全情報が含まれ,別のものと自由に変換でき,他の関数に即座に渡すことができ,ノートブックインターフェースで従来の形式でタイプセットされるため,合理的で効率的なワークフローが提供される.Wolfram言語では制御系の表現にWolfram言語独自の記号アーキテクチャを存分に使用しているため,従来の系では数値解に限られてしまっていたところで,閉形式解を提供することができる.数値的な方法は最新の高性能・高精度アルゴリズムを使って実装されている.
中核モデル
TransferFunctionModel — 伝達関数モデル
StateSpaceModel — 状態空間モデル
SystemsModelDimensions ▪ SystemsModelOrder
モデルの変換
TransferFunctionExpand — 伝達関数の分子と分母を展開する
TransferFunctionFactor — 伝達関数の分子と分母を因数分解する
TransferFunctionCancel ▪ TransferFunctionPoles ▪ TransferFunctionZeros
モデルの近似
ToContinuousTimeModel — モデルの連続時間近似を与える
ToDiscreteTimeModel — モデルの離散時間近似を与える
ContinuousTimeModelQ ▪ DiscreteTimeModelQ
サンプリングと逆サンプリング
SamplerModel — 連続時間信号を離散時間信号に変換する
HolderModel — 離散時間信号を連続時間信号に変換する
オプション
SamplingPeriod ▪ SystemsModelLabels ▪ StateSpaceRealization ▪ DescriptorStateSpace