DerivativeFilter
DerivativeFilter[data,{n1,n2,…}]
レベル i の data の ni次微分を計算する.
DerivativeFilter[data,{n1,n2,…},σ]
標準偏差 σ のガウススケールで微分を計算する.
DerivativeFilter[data,{der1,der2,…},…]
複数の微分 der1, der2, …を計算する.
詳細とオプション
- DerivativeFilterは,スプライン補間モデルに基づいてデータの微分を計算する線形フィルタである.標準偏差 σ(デフォルト値は0)のガウスカーネルによる正規化を使って,ノイズに対する感受性を削減することができる.
- data は次のいずれでもよい.
-
list 任意階数の数値配列 tseries TimeSeries,TemporalData等の時間データ image 任意のImageオブジェクトまたはImage3Dオブジェクト audio Audioオブジェクト - DerivativeFilterは data の各レベルに別々に動作する.
- DerivativeFilter[image,…]は配列の座標系を使う.最初の座標は image の上から下へ,2番目の座標は左から右へ大きくなる.
- DerivativeFilterは image と次元が等しい結果を与える.
- DerivativeFilterには次のオプションを使うことができる.
-
InterpolationOrder Automatic 補間次数(9まで) Padding "Fixed" 充填法 - Padding->{pad1,pad2,…}のときは,data の全次元に異なる充填スキームを使うことができる.
- 微分次数は指定された補間次数よりも下でなければならない.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (13)
データ (5)
オプション (3)
InterpolationOrder (1)
InterpolationOrderの値を変えて配列にフィルタをかける:
特性と関係 (4)
の値が大きいと,GaussianFilter とDerivativeFilterの結果は収束する:
スプライン補間のDerivativeFilterおよび関連微分は,同じ結果を返す:
バイナリ画像に微分フィルタを適用すると,実数型のグレースケール画像が返される:
DerivativeFilterは線形フィルタである:
テキスト
Wolfram Research (2010), DerivativeFilter, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DerivativeFilter.html (2016年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "DerivativeFilter." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/DerivativeFilter.html.
APA
Wolfram Language. (2010). DerivativeFilter. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DerivativeFilter.html