DocumentGenerator

DocumentGenerator[template,timespec]

timespec によって定義されたスケジュールに従って評価されるテンプレート template を持つ,ドキュメント生成器を表す.

DocumentGenerator[template,driver,timespec]

driver からテンプレートを埋めるためのパラメータを取る.

詳細とオプション

  • CloudDeploy[DocumentGenerator[]]は,クラウド中にドキュメント生成器を設定する.生成器は,周期的に template を適用し,生成過程の結果を記録し,生成されたドキュメントをアーカイブし,それを指定された受信者に配信する.
  • ドキュメント生成器は,TaskSuspendTaskResume等のスケジュールされたタスクに適用可能な関数で制御することができる.timespecScheduledTask指定に従い,Noneのこともある.
  • 引数テンプレートは,TemplateObject,ノートブック,テンプレートノートブック,あるいはこれらの任意の構造物を含むFile[]またはCloudObject[]の形の指定でよい.
  • 引数 driver は,Association,純関数,評価するとAssociationになるWolfram言語のスクリプト,$CurrentBindingの値を設定するノートブック,あるいはこれらの任意の構造物を含むCloudObjectまたは Fileでよい.
  • template にテンプレート要素が含まれている場合,この要素は driver から,driver が存在しない場合はテンプレートのデフォルトから埋められる.
  • クラウドオブジェクトとファイルは,指定されたリソースがDelayedとして適格とされない限り,生成器が配備される際にコピーされバンドルされる.Delayedのリソースはその場で使用される.
  • 使用可能なオプション
  • AutoRemoveFalseスケジュールされた最後の実行後に生成器を削除
    DeliveryFunction None生成されたドキュメントの配信方法
    EpilogFunctionNoneドキュメントの生成後に評価される関数
    GeneratorDescriptionNone生成器のテキストによる説明
    GeneratorHistoryLength3アーカイブする生成済みドキュメント数
    GeneratorOutputType"StaticPage"生成するドキュメントタイプ
    NotificationFunction Automaticステータス通知の与え方
    PermissionsAutomatic生成されたドキュメントのパーミッション設定
    TimeZoneAutomaticスケジュールの時刻帯
  • EpilogFunctionは,純関数,ノートブック,CloudObjectあるいはFileでよい.
  • GeneratorOutputTypeのよく使われる設定
  • "StaticPage"配備されたwebページ
    "CDF"ダウンロード用ノートブック
    "PDF"PDFドキュメント
    "CloudCDF"クラウドノートブック
  • 出力タイプの選択が,DeliveryFunctionで指定された配備形式に制限を加えることはない.
  • クラウドでは,ドキュメントが生成される正確な時刻は,負荷平均化の必要条件によって決定されることが多い.
  • クラウド中での生成器実行の間の最短時間は,クラウド設定および契約によって決定され,1時間の数分の1であることが多い.

例題

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  (2)

基本的なドキュメント生成器を作る:

TaskExecuteを使って,生成器の動作が非同期実行になるようにする:

生成器を削除する:

パラメータ化されたドキュメント生成器を作る:

生成器の動作が非同期実行になるようにする:

生成器を削除する:

一般化と拡張  (1)

スケジュールされたタスク関数を使って,ドキュメント生成器のスケジュールと実行を制御する:

スケジュールされた実行を中止する:

スケジュールされた実行を再開する:

生成器を削除する:

オプション  (2)

DeliveryFunction  (1)

電子メールで生成器の作成者に作成された文書のPDFを送る生成器を配備する:

生成器が非同期実行されるようにする:

生成器を削除する:

NotificationFunction  (1)

通知によって,指定されたグループの人々にタスク評価のステータスのメッセージを送ることができる.複数のグループに通知するが受信者はいない生成器を配備する:

生成器が非同期実行されるようにする:

生成器を削除する:

アプリケーション  (1)

豆テストの点数の日ごとのレポートを作成する.NormalDistributionからのサンプルを得ることで,スコアのシミュレーションを行う:

週3回午後5時に実行され,その日の点数のレポートをまとめる生成器を配備する:

生成器の動作が同期実行になるようにする:

生成器を削除する:

考えられる問題  (1)

ローカルのFileリソースをDelayedとして適格であるとすると,このリソースは実行時にクラウドで使うことができないので,結果として配備エラーになる:

おもしろい例題  (1)

前日の取引高が最高である 個の産業株の過去 日間のパフォーマンスについて,日ごとのレポートを作成するドキュメント生成器を作る:

このレポートの生成時間は,同期評価の時間制限を超えることが多い.生成器が非同期実行になるようにする:

レポートは,一旦生成されると,このクラウドオブジェクトで見ることができることがある:

生成器を削除する:

Wolfram Research (2014), DocumentGenerator, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DocumentGenerator.html (2017年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), DocumentGenerator, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DocumentGenerator.html (2017年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "DocumentGenerator." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2017. https://reference.wolfram.com/language/ref/DocumentGenerator.html.

APA

Wolfram Language. (2014). DocumentGenerator. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DocumentGenerator.html

BibTeX

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BibLaTeX

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