Exists

Exists[x,expr]

exprTrueとなるような xの値が存在するという陳述を表す.

Exists[x,cond,expr]

expr Trueとなるような条件 cond を満足する x が存在することを宣言する.

Exists[{x1,x2,},expr]

すべての x_(i)について exprTrueであるような値が存在することを宣言する.

詳細

  • Exists[x,expr] exists _(x)expr と入力できる. exists 記号はexあるいは\[Exists]と入力できる.変数 x は下付き文字として与えられる.
  • Exists[x,cond,expr] exists _(x,cond)expr と入力できる.
  • StandardFormでは,Exists[x,expr] exists _(x)expr と出力される.
  • Exists[x,cond,expr] exists _(x,cond)expr として出力される.
  • Existsは,ReduceResolveFullSimplify等の関数で用いることができる.
  • 制約条件 cond は,xIntegersのように,しばしば変数の領域を指定するのに用いられる.
  • Exists[x,cond,expr]Exists[x,cond&&expr]と等価である.
  • Exists[{x1,x2,},] exists _(x_(1)) exists _(x_(2))... と等価である.
  • Exists[x,expr]における x の値はBlockにおけるように局所化されると解釈される.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

次は,方程式 に正の解が存在すると述べている:

Resolveを使ってこの陳述が真になる実数パラメータの条件を求める:

Reduceは,解かれた形で条件を返す:

スコープ  (6)

次は,方程式が真になる が存在すると述べている:

Resolveを使ってこの陳述が真であることを証明する:

次は,方程式が真となる実数 が存在すると述べている:

Resolveを使ってこの陳述が偽であることを証明する:

次は,不等式が真となるペアが存在すると述べている:

領域指定がないので,Resolveは不等式中の代数的変数が実数であるとみなす:

領域をComplexesとすると,不等式がTrueになる複素数値が使える:

次は,トートロジーの否定が満足できると述べている:

Resolveを使ってこれがFalseであることを証明する:

式が明示的に変数を含まない場合,Existsは自動的に簡約する:

TraditionalFormによる表示:

アプリケーション  (4)

次は,二次方程式が負の値に達すると述べている:

次は,実数パラメータで明示的な条件を返す:

1つの領域が他の領域に含まれるかどうかテストする:

次は,R1は満足するがR2は満足しない点があると述べている:

この陳述は偽である.したがってR1で定義された範囲はR2で定義された範囲に含まれる:

この関係をプロットする:

幾何学的な推測をテストする:

次は,推測が真ではない三角形が存在すると述べている:

この陳述は真である.したがって推測は任意の三角形について真である訳ではない:

次は,推測が真ではない鋭角三角形が存在すると述べている:

この陳述は偽である.したがってこの推測はすべての鋭角三角形について真である:

この陳述がトートロジーであることを証明する:

次は,この陳述が真ではないの値は存在しないことを証明している:

これは,TautologyQを用いても証明できる:

特性と関係  (5)

Existsを否定するとForAllが返される:

ResolveまたはReduceを使って量限定子を除去することができる:

このように量限定子を除去する:

次では,量限定子を除去し,結果の方程式と不等式を解く:

次は,不等式系が解を持つことを示している:

FindInstanceを使って明示的な解の例を求める:

次は,方程式を満足する複素数 が存在すると述べている:

Resolveを使って,この陳述が真となる の条件を求める:

次は,Eliminateを使って同じ問題を解いている:

次は,複素代数集合 軸に沿った投影を求める:

次は,実単位円の 軸に沿った投影を求める:

Wolfram Research (2003), Exists, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Exists.html.

テキスト

Wolfram Research (2003), Exists, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Exists.html.

CMS

Wolfram Language. 2003. "Exists." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Exists.html.

APA

Wolfram Language. (2003). Exists. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Exists.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_exists, author="Wolfram Research", title="{Exists}", year="2003", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Exists.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_exists, organization={Wolfram Research}, title={Exists}, year={2003}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Exists.html}, note=[Accessed: 21-November-2024 ]}