FinancialData
FinancialData["name"]
"name"で指定される金融商品の最新の既知の価格あるいは値を与える.
FinancialData["name",start]
start から現在までの"name"の日付とその日の終値のリストを与える.
FinancialData["name",{start,end}]
start から end までの日付とその日の終値のリストを与える.
FinancialData["name",{start,end,period}]
start から end までにある指定の期間における日付と価格のリストを与える.
FinancialData["name","prop"]
金融商品"name"の指定の特性の値を与える.
FinancialData["name","prop",{start,end,…}]
一連の日付あるいは期間における特性の日付と値のリストを与える.
詳細とオプション
- FinancialDataは,アメリカ合衆国やその他の国の株式およびその他の金融商品,並びに指標,為替レートの一日の終りのデータを取り出すことができる.
- アメリカ合衆国の株式やその他の金融商品は,"GE"等の標準的なティッカーシンボルで指定できる.
- 金融商品は"NYSE:GE","F:BMW","OB:EGAN"等のように,一般に取引所やリストの名前を含んだ形で指定できる.指標は"^IXIC"等と指定できる.単一の銘柄記号には{"exchange","security"}の形式を使うこともできる.FinancialDataは"Financial"実体も認識する.
- FinancialData[patt,"Lookup"]は,記号または名前が文字列パターン patt にマッチする金融商品のリストを返す.デフォルトで,検索は米国の金融商品に限られる.
個々の価格とその他の数量的な値は,デフォルトで,Quantityオブジェクトとして与えられる.TimeSeriesオブジェクトは,デフォルトで,指定された期間の値について返される.FinancialDataのMethodオプションで"Legacy"の値を指定すると,実際の数,日付と値のペアのリスト等のレガシー出力が回復される.- 為替レートは"EUR/USD"または{"EUR","USD"}のように指定される.
- 時間や日付はDateObjectまたはDateListでサポートされている任意の日付形式で与えることができる.{y}は年頭を表す.
- 可能な期間は"Day","Week","Month","Year"である.
- Allは使用可能なあらゆる日付または時間を指定する.
- FinancialData["name",…,{date}]は特定の日付における結果を返す.
- FinancialData["name", "Properties"]は,金融商品に使用可能なすべての特性のリストを返す.
- 入手できる最新の価格に関連する特性
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"LatestTrade" 最新の使用可能取引の値段と時間 "LastTradeSize" 最近完了した取引のサイズ "Price" 使用可能な最新取引の値段 - 時間はすべて,金融商品が取り引きされる取引所について与えられる.貨幣のような大域的商品に関してはニューヨーク時間が使われる.
- 日足価格と取引関連特性
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"Open" その日の始値 "High" 取引日の最高値 "Low" 取引日の最安値 "Close" 最新の既知の終値 "Volume" その日の取引高 "OHLC" その日の始値,高値,安値,終値のリスト "OHLCV" その日の始値,高値,安値,終値,出来高のリスト "Range" 取引日における最高値と最安値 "Change" 前日終値からの価格変動 "FractionalChange" 前回終値からの価格変化率 "Return" 配当を見越した特定の日における日足でのリターン - 市場が閉じている場合は直近取引日の情報が返される.
- 過去の価格と取引特性が要求された場合は,一日の値はデフォルトで与えられる.長期に渡る特性も要求することができる.
- 米国の取引所からの過去のデータに関しては,"High","Low","Close"等の特性は,株式分割,分割,自己株式の取得その他の企業活動については調整されるが,通常の配当は調整されない.米国以外の取引所からの過去のデータに関しては,これらの特性は株式分割についてのみ調整される.
- 生の過去での日々の値関連特性
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"RawOpen" ある期間の未調整の始値 "RawHigh" ある期間の未調整の最高値 "RawLow" ある期間の未調整の最安値 "RawClose" ある期間の未調整の終値 "RawVolume" ある期間に取引された未調整の単位数 "RawOHLC" ある期間の未調整の始値,高値,安値,終値のリスト "RawOHLCV" ある期間の未調整の始値,高値,安値,終値,出来高のリスト "RawRange" ある期間の未調整の最高値と最安値 - 過去のデータに関しては,"RawHigh","RawLow","RawClose"のような特性は遡及修正は含まない.つまり,問題の取引日に報告された値が返される.
- 過去の調整済み株価関連特性
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"AdjustedOpen" 配当調整済みの期間中の始値 "AdjustedHigh" 配当調整済みの期間中の最高値 "AdjustedLow" 配当調整済みの期間中の最安値 "AdjustedClose" 配当調整済み終値 "AdjustedOHLC" 配当調整済みの期間中の始値,高値,安値,終値のリスト "AdjustedOHLCV" 配当調整済みの期間中の始値,高値,安値,終値,出来高のリスト "AdjustedRange" 配当調整済みの期間中の最安値と最高値 - 過去のデータについては,"AdjustedHigh","AdjustedLow","AdjustedClose"のような特性は,株式分割,分割,自己株式の取得およびその他の企業行動,ならびに通常の配当について調整される.
- 長期間の値および傾向関連特性
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"Average200Day" 200日間の移動平均 "Average50Day" 50日間の移動平均 "AverageVolume3Month" 1日の取引量の3ヶ月間の平均 "Change200Day" 200日間の移動平均からの値の変化 "Change50Day" 50日間の移動平均からの値の変化 "ChangeHigh52Week" 52週間の最高値からの値の変化 "ChangeLow52Week" 52週間の最安値からの値の変化 "CumulativeFractionalChange" 指定された範囲の日付における累積変化率 "CumulativeReturn" 指定された範囲の日付における累積リターン "FractionalChange200Day" 200日間の移動平均の値の変化率 "FractionalChange50Day" 50日間の移動平均の値の変化率 "FractionalChangeHigh52Week" 52週間の最高値からの値の変化率 "FractionalChangeLow52Week" 52週間の最安値からの値の変化率 "High52Week" 過去52週間における最高値 "Low52Week" 過去52週間における最安値 "Range52Week" 過去52週間における値の幅 "Volatility20Day" 過去20日間の値の変動 "Volatility50Day" 過去50日間の値の変動 "Volatility250Day" 過去250日間の値の変動 - 名前関連特性
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"CIK" CIK番号 "Company" 企業名(該当する場合) "Exchange" 金融商品が参照する取引所 "IPODate" 株式が最初にリストされた日付 "Name" 金融商品の英語名 "StandardName" 金融商品の標準的なWolfram言語名 "Symbol" ティッカーシンボル - 企業関連特性
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"Sector" 企業が活動している産業分野 "SICCode" 企業の主SICコード "Website" 企業のWebサイトのURL - 企業の基本関連特性
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"BookValuePerShare" 1株あたりの帳簿価額 "FloatShares" 公開市場で取引可能な株式数 "MarketCap" 時価総額 "PERatio" 株価収益率 "PriceToBookRatio" 株価/帳簿価額 "PriceToSalesRatio" 株価/年間売上高 - 企業の収益関連特性
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"EarningsPerShare" 直近4四半期の収益 "EBITDA" 標準的なキャッシュフローの目安 - 企業の配当関連特性
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"DividendYield" 現行価格に対する年配当の割合 "DividendPerShare" 1株あたりの年間配当 "Dividend" 指定期間における配当 - FinancialData["group","Members"]は,指定グループに属する団体のリストを与える.FinancialData["Exchanges"]およびFinancialData["Sectors"]は実体クラスのリストを返す.
- グループには株式指数内の企業,および特定取引所の企業がある.
- FinancialData["Classes"]は使用可能なクラスのリストを返す.
- FinancialData["name","property",…,"form"]は,以下のようなさまざまな形式のデータを返す.
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"Value" 値のみ "DateValue" {date,value}形式のリスト - FinancialData["name","property",…,"ann"]は,特性に関連するさまざまな注釈を返す.よく使われる注釈には次のようなものがある.
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"Currency" 通貨 "Description" 特性の説明 "LongDescription" 特性のテキストによる長めの説明 "Units" 値の単位 "UnitsName" 使用単位の英語名 "UnitsNotation" 使用単位の表記法 "UnitsStandardName" 使用単位のWolfram言語における標準名 - FinancialDataは外部金融データソースへの窓口を提供する.利用に際しては各ソースの利用制限に従う必要があり,特別の許可が必要な場合もあるかもしれない.
- FinancialDataの利用にはインターネット接続が必要である.
- 注,FinancialDataは,情報提供のみを目的としている.Wolfram Researchはデータの確度や適時性にいかなる責任も負わない.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (8)
"Legacy"メソッドを使ってFinancialDataの以前のバージョンと一致する結果を得る:
スコープ (51)
考えられる問題 (4)
"52 week high"(52週の高値)には日計り価格も含まれる:
許諾契約の制限のため,FinancialDataはクラウド配備のAPIで使われた際にはデータを返さない:
テキスト
Wolfram Research (2007), FinancialData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FinancialData.html (2019年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2007. "FinancialData." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/FinancialData.html.
APA
Wolfram Language. (2007). FinancialData. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FinancialData.html