GeoRange
地理関数のオプションで,含める経緯度の範囲を指定する.
詳細
- GeoRangeはGeoGraphics,GeoImage,DynamicGeoGraphics,GeoElevationDataおよび他の地理関数で使うことができる.
- 使用可能な設定値
-
All 全世界に相当する領域が含まれる Automatic 表示する領域を自動的に選択する Full 地理画像で使われる場合はAllに等しい {{lat1,lat2},{lon1,lon2}} 緯度と経度についての明示的な限界 {All,{lon1,lon2}} 全緯度範囲,経度範囲を指定 {{lat1,lat2},All} 全経度範囲,緯度範囲を指定 r メートル単位であると仮定した明示的な半径 quantity 指定された,あるいは計算された地理中心周囲の明示的な半径 entity entity の"Polygon"特性に対応する領域 "Country" 包み込む国の境界ボックスを使う "World" 全世界の境界ボックスを使う - AllとFullは,どちらも,対応する軸.すなわち,緯度{-90,90},経度{-180,180}の完全な範囲を意味する.であるから,両者は,それ自体で使われる場合は"World"に等しい.しかし,{All,{-100,100}}のように個別範囲としても使うことができる.
- 明示的な範囲は,度を単位とした緯度と経度の範囲{{latmin,latmax},{lonmin,lonmax}}で指定される.
- entity を指定すると,その"Polygon"特性の地理境界ボックスが使われる.
- GeoRangequantity は,GeoCenterによって,あるいはGeoGraphicsの地理プリミティブによって指定された中心の周りの,半径 quantity の地理的中心を包み込む範囲を表す.
- 経度範囲{lon1,lon2}については,上界 lon2は となるように360を法とすると解釈される.
- GeoRangeAutomaticは,GeoGraphics[…]の第1引数に対するGeoBounds[…]の充填された結果によって与えられた領域を選択する.点状の場合は,その点の周りの半径約10マイルの地理円板が使われる.入力についての位置情報がない場合は,GeoGraphics[]におけるのと同じように,完全な地理範囲が使われる.
- GeoRangePaddingを使ってGeoRangeで定義される境界ボックスを拡張することができる.
- OptionsとAbsoluteOptionsは,地図で使われるGeoRangeの明示的な形を抽出する.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (6)
スコープ (12)
特性と関係 (4)
360度を超える経度範囲は,360度になるように左から切り取られる:
GeoRangeは,投影される地球の部分を定義する:
GeoGridRangeは,その地図の部分を投影された座標で選ぶ:
デフォルトで,地理範囲は地図の格子範囲全体を覆うように充填される:
GeoRangePaddingNoneを使って,指定された地理範囲まで切り取る:
考えられる問題 (1)
Wolfram Research (2014), GeoRange, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoRange.html (2021年に更新).
テキスト
Wolfram Research (2014), GeoRange, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoRange.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "GeoRange." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoRange.html.
APA
Wolfram Language. (2014). GeoRange. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoRange.html