Interval
Interval[{min,max}]
min から max の区間に存在する値を表す.
Interval[{min1,max1},{min2,max2},…]
min1から max1の範囲,min2から max2の範囲等の和集合を表す.
詳細
- Intervalオブジェクトには四則計算やその他の操作を施すことができる.
- Interval[{min,max}]は両端点を含む閉じた区間を表す.
- 区間の端点を得るにはMin[interval]またはMax[interval]を使う.
- x が機械精度または任意精度の近似数値のとき,Interval[x]は x の不確定性を反映する区間を返す.
- 近似数値の区間に対する操作において,Wolfram言語は常に下限値に対して切り捨て処理を行い,上限値に対して切り上げ処理を行う.
- Intervalは,幾何学領域として使うことができる.
- IntervalはLimit等の関数により生成される.
- EqualやLess等の関係演算子に不連続な区間を与えると,判定結果としてTrueまたはFalseが得られる.
予備知識
- Interval[{min,max}]は,min から max までの両端を含む閉じた実数値区間を表す.複数の引数がある形式のInterval[{min1,max1},{min2,max2},…]は,min1から max1まで,min2から max2までという具合の範囲の和集合を表し,IntervalUnion[Interval[{min1,max1}],Interval[{min2,max2}],…]に等しい.区間の端点は,記号的でも実数無限大でもよく,厳密数,近似数,機械精度数あるいは絶対精度数を含む任意の実数式でもよい.
- Intervalオブジェクトには,区間演算として知られる過程で算術演算子および関係演算子を適用することができる.Interval[{min,max}]の形の最も単純な interval のケースでは,Min[interval]およびMax[interval] が,それぞれ,min と max を返す.
- Intervalは,そこで計算を行う一次元領域指定としても使うことができる.Limitを含む数多くの関数が,Intervalオブジェクトを含む式を返すことがある.
- NumberLinePlotを使って数直線上でIntervalオブジェクトを可視化することができる.
- Intervalは他の数多くのシンボルと関連がある.IntervalUnionとIntervalIntersectionは,それぞれUnionとIntersectionのInterval版である.一方,IntervalMemberQを使って値(または区間)が指定の区間に入っているかどうかを明示的に判定することができる.RegionMemberを使って指定されたIntervalについてRegionMemberFunctionを生成することができる.この結果を使って,区間の帰属判定を行うことができる.Intervalは,Range,Piecewise,MinMax,Line,InfiniteLine,HalfLineとも関係がある.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (8)
Intervalは幾何学領域として使うことができる:
アプリケーション (5)
初期条件に対する鋭敏な依存性を有するシステムで区間が広がるのを見てみる:
機械精度の評価では,次は明確ではあるが正しくない値を与える:
Intervalを使うと,結果は正しい値に及ぶ:
Interval内の点について検定する:
{0,1}区間から始め,各ステップの各区間の中部の1/3を除くことで,カントール集合を構築する:
FindSequenceFunctionを使って一連の長さについての式を求める:
特性と関係 (2)
CenteredIntervalは実区間または複素長方形を表す:
有界のIntervalをCenteredInterval表現に変換する:
テキスト
Wolfram Research (1996), Interval, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Interval.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1996. "Interval." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/Interval.html.
APA
Wolfram Language. (1996). Interval. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Interval.html