Locator

Locator[{x,y}]

グラフィックス中の位置{x,y}にあるロケータオブジェクトを表す.

Locator[Dynamic[pos]]

位置が pos の動的に更新された値になるようにする.ロケータオブジェクトが移動するとこの値はリセットされる.

Locator[{x,y},obj]

obj をロケータオブジェクトとして表示する.

Locator[{x,y},None]

可視的なものは何もロケータオブジェクトとして表示しない.

詳細とオプション

  • Locator[{x,y},Automatic]は,ロケータオブジェクトのデフォルトである「十字カーソル」を使用する.
  • Locator[Dynamic[{x,y}]]は,ロケータオブジェクトが動かされると x y の値をリセットする.Locator[{x,y}]はリセットしない.
  • Locator[Dynamic[{x,y}],None]は,目に見えるような位置を示す直接表現は行わないが,Point[Dynamic[{x,y}]]のような構造と一緒に使うことができる. »
  • Deploy[expr]内のLocatorオブジェクトは,例えばSliderオブジェクトのようにインタラクティブに操作することができる. »
  • obj が自己の絶対サイズを定義しなければ,ロケータとして使用されるときのサイズは,LocatorImageSizeオプションを使って指定することができる.
  • ImageSizeの設定値は,TinySmallMediumLarge,あるいは印刷用ポイント数での明示的な値である. »
  • ロケータオブジェクトの中心は,obj AlignmentPointオプションの設定か,デフォルトで obj の境界ボックスの中心であるとみなされる.
  • 次のオプションが使用できる.
  • Appearance Automaticロケータの基本的な外観
    AutoAction Falseマウスがグラフィックスの上に置かれたときに自動的に動かすかどうか
    Enabled Automaticロケータを有効にするか,無効(灰色表示)にするか
    ImageSize Automatic表示するロケータオブジェクトの大きさ
    LocatorRegion Automaticどこにロケータオブジェクトを移動させるか
  • Locator[]Locator[Scaled[{0.5,0.5}]]と等価である. »
  • Locatorを使って,変数の値をロケータの位置で決めるようにManipulateの変数のコントロールを指定することができる. »

例題

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  (3)

グラフィックス内を移動できるロケータを設定する:

pの値を定義するロケータを設定する:

Manipulateにロケータを置く:

スコープ  (7)

ロケータのコンテンツ  (4)

式をロケータオブジェクトとして使う:

グラフィックスをロケータオブジェクトとして使う:

不可視のロケータ:

ロケータの引数がない形:

ロケータのコントロール  (3)

Deployを使ってインタラクティブなグラフィックスの編集はできなくするが,ロケータ自体のインタラクティビティは残す:

ロケータの動きはDynamicで制限することができる:

ロケータにスケールされた(Scaled)座標を使う:

オプション  (11)

Appearance  (1)

外観のタイプを指定する:

AutoAction  (2)

デフォルトで,ロケータをドラッグするまでロケータの値は変更されない:

値をAutoActionにすると,ロケータの値はマウスがロケータ上に来ると変わるようになる:

Background  (2)

背景色を変える:

背景色を動的に変える:

Enabled  (2)

デフォルトで,Locatorは有効になっている:

Enabled->Falseとすると,ロケータは無効になり現行状態が可視で残る:

ImageSize  (2)

定義済みのロケータの大きさを使う:

または,任意の値を使う:

LocatorRegion  (2)

デフォルトで,LocatorPlotRange内に制限されている:

LocatorRegion->Fullを使ってグラフィックス全体にアクセスする:

アプリケーション  (2)

動的な追跡関数を使ってロケータの動きを禁忌する:

簡単でインタラクティブな長さと斜面の表示:

特性と関係  (2)

Deployを使ってグラフィックスをインタラクティブに制限し,同時にロケータはアクティブにしておく:

LocatorPaneを使って複雑なオブジェクト上でロケータを使う:

考えられる問題  (1)

グラフィックス中のロケータの位置で,ロケータが可視になるかどうかが決まる:

おもしろい例題  (3)

点がロケータを追うようにする:

2つのロケータの座標で定義された行列を使って円を変換する:

ロケータの位置で定義されたマッピング用のジュリア(Julia)集合を計算する:

Wolfram Research (2007), Locator, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Locator.html.

テキスト

Wolfram Research (2007), Locator, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Locator.html.

CMS

Wolfram Language. 2007. "Locator." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Locator.html.

APA

Wolfram Language. (2007). Locator. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Locator.html

BibTeX

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BibLaTeX

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