Opacity
Opacity[a]
後に続くグラフィカルオブジェクトを,可能であれば不透明度 a で描画するように指定するグラフィックス指示子である.
Opacity[a,color]
不透明度 a で指定した色を使う.
詳細
- Opacityは0から1の間で,0は完全な透過性を示す.
- 色が c1で不透明度 a のオブジェクトが,色が c2のオブジェクトの前に置かれると,その結果の色は混合色ac1+(1-a)c2 となる.
- 不透明度が0.5の赤と青を混ぜ合せると結果は紫になる.この場合,物理的な単色フィルタを使ったときと違って黒にはならない. »
- Opacityは2Dグラフィックスと3Dグラフィックスの両方に使うことができる.
- 透過性のある表面を含む3Dグラフィックスの描画には非常に時間がかかるかもしれない.
- 透過性を含むグラフィックスは高解像度のビットマップで印刷する必要があるかもしれない.
- 多くのコンピュータシステムでは,不透明度 a のオブジェクトは a が小さすぎる場合,完全に透明に見える. »
例題
すべて開くすべて閉じる一般化と拡張 (1)
Directiveを使って不透明度の指定を持つ色を組み合せることができる:
特性と関係 (7)
さまざまな色指示子の任意の最パラメータを使って,不透明度に色を加えて指定することができる:
それぞれの色プリミティブが不透明度を指定するのに使うことができる拡張形をサポートしている:
Opacityはデフォルトで塗り潰した部分の重なりを示すのに使われる:
Opacityは曲面プロットの塗り潰しに使われる:
OpacityはParametricPlotで複数回カバーされた範囲を可視化するのに使われる:
考えられる問題 (5)
不透明度が小さすぎるオブジェクトは一般に完全に透過的なものとして描画される:
それぞれの不透明度が低すぎる場合は,いくつ要素を重ねても透過的に描画される:
完全に透過的なオブジェクトでもPlotRangeの対象になっている:
Opacityの2引数形式は,続く指示子で部分的に変更されることがある:
不透明度のデフォルトの描画は,3Dグラフィックスでは他のあまりに多くのオブジェクトの後ろにあるオブジェクトが省略されることがある:
RenderingOptionsで深度剥離層を増やすことで描画を向上させることができる:
テキスト
Wolfram Research (2007), Opacity, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Opacity.html.
CMS
Wolfram Language. 2007. "Opacity." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Opacity.html.
APA
Wolfram Language. (2007). Opacity. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Opacity.html