ReadByteArray

ReadByteArray[src]

src のコンテンツをByteArrayオブジェクトとして与える.

ReadByteArray[src,n]

src から最初の n バイトを読む.

ReadByteArray[src,term]

終端条件 term が満足されるまで読む.

詳細とオプション

  • ReadByteArray[src,]src は,"filename"またはFile["filename"]として与えられるファイル,InputStreamのような入力指向ストリーム,あるいは頭部ProcessObjectを持つ外部プロセスでよい.
  • ReadByteArray["file",]ReadByteArray[File["file"],]は,"file"がまだ開かれていなければ読むためにこれを開く.その場合,デフォルトのターミネータであるEndOfFileが使われているなら,読み終るとファイルは閉じられる.
  • 終端条件 term は次のいずれでもよい.
  • nn バイトまで読む
    ByteArray[]バイトのリテラル列に遭遇する
    EndOfBuffer読込み可能なコンテンツがなくなる
    EndOfFileソースの終端に達する(デフォルト)
    EndOfLine行末に相当するバイト列
    {term1,term2,}termiのいずれか
  • 終端条件がバイト列からなる場合,その列は削除され,バイト配列の一部としては返されない.
  • ReadByteArray[src]またはReadByteArray[src,EndOfFile]は,現行位置から始めて,ストリームが終るまで,または入力を提供する外部プロセスが終了するまで読む.
  • ReadByteArrayがすでに尽きたコンテンツのソースに対して呼ばれた場合は,EndOfFileが返される.
  • ReadByteArrayは,デフォルトで,指定されたものが何であれ,それを読むまで何も返さないブロッキング関数である.
  • TimeConstraint->t のオプション設定のときは,ReadByteArrayは最大 t 秒待ってからそこまでに読んだものを返す.
  • ReadByteArray[src,EndOfBuffer]はブロックせず,入力バッファにあるものを,それが何であれ返す.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

画像ファイルをバイト配列として読み込む:

バイト配列には,さらに操作するためのファイルのコンテンツが入っている:

テキストをファイルにエキスポートする:

ファイルをバイト配列として読み込む:

個々のバイトを見る:

バイトを文字列に再変換する:

スコープ  (5)

WXFファイルを読み込む:

EndOfFileターミネータを明示的に指定してファイルを読み込む:

データを式に変換する:

「Alice in Wonderland」(不思議の国のアリス)の本文の最初の行をバイト配列として読み込む:

本文の次の行を読む:

ファイルを閉じる:

アメリカ合衆国憲法の最初の70バイトを読む:

バイトをテキストに変換する:

70バイトを読むまで,あるいは行の終りになるまで読む:

このプロセスを繰り返す:

ファイルを閉じる:

StartProcessを使ってシステムシェルを開く:

ウェルカムテキストがあれば,それを取り除く:

出力を生成するプロセスにコマンドを書く:

使用可能な出力をバイト配列として読む:

バイトを文字列に変換すると,それが行末文字を含むことが分かる:

プロセスに再度コマンドを書く:

今回は,行末まで読む:

バイト配列はもはや行末を符号化しない:

プロセスを終了する:

ソケット接続を開く:

ソケットにリクエストを書く:

GIF89に相当するバイト列が読まれるまで読む:

HTTPヘッダ内のデータをテキストに変換する:

残っている全バイトを読む:

バイトとGIFヘッダを接合し,画像をインポートする:

ソケットを閉じる:

オプション  (1)

TimeConstraint  (1)

シェルを開始し,スタートアップ時の出力を削除する:

5バイト読もうとするが,2秒後にはその時点までに得られたもので戻ることを強制する:

シェルにコマンドを書き,これを出力させる:

時間的制約がある中で読もうとする.今回は5バイト読んですぐに戻る:

プロセスを終了する:

特性と関係  (5)

ReadByteArray[src]は,事実上ByteArray[BinaryReadList[src]]に等しい:

ReadByteArray[src]は,事実上StringToByteArray[ReadString[src], "ISO8859-1"]に等しい:

ReadByteArray[src,n]は一度に n バイト読む:

BinaryRead[src]は一度に1バイト読む:

データはReadByteArrayが読み込むものに等しい:

ストリームを閉じる:

ReadByteArray[src]は,事実上StringToByteArray[Import[src,"String"],"ISO8859-1"]に等しい:

ImportByteArray[ReadByteArray[src]]は,事実上Import[src]に等しい:

Wolfram Research (2018), ReadByteArray, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ReadByteArray.html.

テキスト

Wolfram Research (2018), ReadByteArray, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ReadByteArray.html.

CMS

Wolfram Language. 2018. "ReadByteArray." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ReadByteArray.html.

APA

Wolfram Language. (2018). ReadByteArray. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ReadByteArray.html

BibTeX

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BibLaTeX

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