SurfaceColor
SurfaceColor[dcol]
3Dグラフィックスの指示子で,これ以降に与えられる表面が dcol で与えられた色の光に対して散乱反射体として振る舞うように指定する.
SurfaceColor[dcol,scol]
scol で与えられた色の光に鏡面反射成分が含まれるように指定する.
SurfaceColor[dcol,{scol,n}]
鏡面指数 n で反射が発生するように指定する.
SurfaceColor[dcol,scol,gcol]
あたかも多角形に固有の輝きがあるかのように,色 gcol を付加するように指定する.
詳細
- SurfaceColor指示子は,擬似照明が多角形その他の曲面に与える影響を決定する曲面の特性を与える.
- SurfaceColor指示子はFaceForm指示子の中に表すことができる.
- RGBColorのような明示的な色指示子はそれ以前のSurfaceColor指定に優先するので,{…,RGBColor[…],Polygon[…]}は照明に無関係な多角形の明示的色を指定する.
- SurfaceColor[]はそれ以前の明示的な色指示子に優先し,続く表面が擬似照明で彩色されるように指定する.
- SurfaceColor[]はSurfaceColor[GrayLevel[1],GrayLevel[0],GrayLevel[0]]に等しい.
- SurfaceColor指示子が与えられない場合,表面はランベルト(Lambert)の反射法則に従う白い散乱反射体とみなされる.ランベルトの反射法則では,反射の強度がと入射光の積で表される.ただし, は多角形の法線と入射光がなす角度である.の場合,反射光の強度はなくなる.
- SurfaceColor[GrayLevel[a]]は,白さを a としてこの表面が散乱反射体として振る舞うことを指定する.したがって,反射光の強度は a とと入射光の強度の積で同じ色となる.
- SurfaceColor[RGBColor[r,g,b]]は,反射光の赤,緑,青の成分が,入射光の強度と r,g,b との積で与えられることを指定する.
- SurfaceColor[dcol,scol]の第2要素は,鏡面反射の成分を指定する.scol は,GrayLevel,Hue,またはRGBColorの指定であることが要求される.scol の色成分はこの表面が鏡面のように反射する入射光のそれぞれの色の成分の比を与える.
- パラメータ n は,鏡面指数を与える. の角度で鏡面反射された光の強度は, が大きくなるにつれて につれて減衰する.でゼロになる.
- 現実的な材質の曲面の n は,典型的には約1から数百の範囲になる.粗い多角形のメッシュには,n の値としては10未満が適当である.n のデフォルト値は1である.
- Wolframシステムは,フォン(Phong)の照明モデルの変形を実装している.これは,反射光の強度を図式的にで与える.
- それぞれの色の成分について白熱と散乱の強度と鏡面反射光が線形に加算される.特定の多角形に表示される最終的な色は,これらの光源と背景光の影響との和になる.
- SurfaceColorはLineオブジェクトとPointオブジェクトには適用されない.
Wolfram Research (1991), SurfaceColor, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SurfaceColor.html.
テキスト
Wolfram Research (1991), SurfaceColor, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SurfaceColor.html.
CMS
Wolfram Language. 1991. "SurfaceColor." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/SurfaceColor.html.
APA
Wolfram Language. (1991). SurfaceColor. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SurfaceColor.html