SymmetrizedArray

SymmetrizedArray[{pos1val1,pos2val2,},dims,sym]

項目が規則 posivaliの中のものによって,あるいは対称性 sym を通して与えられる次元 dims の配列を与える.

SymmetrizedArray[list]

list の対称化された配列バージョンを与える.

詳細

  • SymmetrizedArray[]は,独立成分 comps と入力の対称性 sym を含むSymmetrizedArray[StructuredData[dims,{comps,sym}]] の形式の構造配列式に変換される.
  • SymmetrizedArrayは未指定の要素は0であると解釈する.
  • Normal[SymmetrizedArray[]]は,対称化された配列オブジェクトに対応する通常の配列を与える.
  • SymmetrizedArrayRules[SymmetrizedArray[]]は独立した規則のリスト{pos1val1,pos2val2,}を与える.
  • ArrayRules[SymmetrizedArray[]]は独立規則と依存規則の両方からなるリスト{pos1val1,pos2val2,}を与える.
  • SymmetrizedArrayオブジェクト中の要素が数値である必要はない.
  • 位置指定 posiはパターンを含むことができる.
  • 規則 posivaliのとき,valiposiにマッチする独立成分ごとに別々に評価される.
  • SymmetrizedArray[list]では,list は,特定のレベルのすべての部分が同じ長さのリストである完全配列でなければならない.
  • 対称化された配列の個々の要素はそれ自体がリストであってはならない.
  • SymmetrizedArray[rules]は対称化された配列を返す.この配列の次元は,位置が明示的に指定された要素を含むために十分な大きさである.
  • SymmetrizedArray[structureddata]は,AtomQのような関数にパターンマッチの目的で,生のオブジェクトとして扱われる.

例題

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  (2)

反対称配列を構築する:

それを通常の配列に変換する:

対称性のある配列をその対称化された形に変換する:

これらはその独立成分である:

スコープ  (8)

規則から対称化された配列を作る:

対称性のある配列のSymmetrizedArray形式:

反対称性のある配列のSymmetrizedArray形式:

大きい次元の対称化された配列を構築する:

Wolfram言語に最小次元を選ばせる:

ランダムな歪対称配列を構築する:

生成元を使って任意の対称性を指定する:

生成元の空リストは対称性を表さない:

任意の1のベキ根を持つ生成元を使う:

対称化された配列は,配列についての情報を与える特性を含む:

"Summary"特性は,配列についての情報の簡単な要約を与える:

"StructuredAlgorithms"特性は,表現の構造を使うアルゴリズムを持つ関数のリストを与える:

アプリケーション  (5)

反対称配列を構築する:

独立成分のみが保存される:

配列の任意の成分を抽出する:

部分配列を抽出する:

反対称行列を構築する:

行列のそれ自身との多重テンソル積:

結果にはすべて値が異なる15の独立成分しか含まれていない:

疎な表現および標準表現はより大きくなる:

次元15で階数が4と10の反対称配列:

これらの反対称配列のくさび積は効率的に計算することができる:

結果はそのホッジ(Hodge)双対を使って短い形で表すことができる:

4変数の関数の六次偏微分すべての配列を構築する:

これは,次元4で深度6の配列であり,したがって4096個の項目がある:

これは,偏微分の交換性のために,完全な対称配列でもある:

ほとんどの項目は複数回繰り返されている.したがって,配列は大きい:

SymmetrizedArray表現は独立した各項目を1回しか保存しない:

配列の正規の形はNormalを使って回復することができる:

対称行列Σを使って変量が4つの分布を構築する:

指定された変数の指標について分布のモーメントを計算する関数を定義する:

特定の場合についてチェックする:

階数のモーメントの配列を作る:

多変量分布についてのモーメント配列とキュムラント配列は完全対称である:

SymmetrizedArrayを使って独立なモーメントをそれぞれ1回ずつだけ計算する:

両表現は等しい:

サイズを比較する:

特性と関係  (5)

同じ項目が複数回指定されると,それらの値の平均が使われる:

非対称配列の場合,結果は投影され対称化された部分である:

SymmetrizedArrayは反対称配列の非常にコンパクトな表現を提示する:

SymmetrizedArrayは対称配列のコンパクトな表現が使える:

対称行列は,SymmetrizedArrayまたはSymmetricMatrixを使って表すことができる:

この2つの表現は等価であるが,異なるアルゴリズムをサポートする:

SymmetrizedArrayは,DFlattenInnerOuter等のテンソル操作をサポートする:

SymmetricMatrixは,KroneckerProductのような行列特有の操作をサポートする:

HermitianMatrixはエルミート行列についてSymmetrizedArrayと類似した関係を持つ:

考えられる問題  (1)

ある種の対称性指定は消滅項しかない配列とのみ整合する:

おもしろい例題  (1)

異なる次元の対称行列に投影された階数4の反対称配列:

等しい要素は同じ色に対応する.白い要素は0に対応する:

Wolfram Research (2012), SymmetrizedArray, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SymmetrizedArray.html (2020年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2012), SymmetrizedArray, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SymmetrizedArray.html (2020年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2012. "SymmetrizedArray." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/SymmetrizedArray.html.

APA

Wolfram Language. (2012). SymmetrizedArray. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SymmetrizedArray.html

BibTeX

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BibLaTeX

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