WebExecute
WebExecute[cmd]
Webブラウザでコマンド cmd を実行する.
WebExecute[{cmd1,cmd2,…}]
コマンドのリストを連続的に実行する.
WebExecute[session,cmds]
指定されたWebセッションで cmds を実行する.
詳細
- WebExecuteは,Webドライバを介して,Webブラウザでコマンドを実行する.
- WebExecute[cmds]は,WebセッションがStartWebSessionによって開始された場合は,$CurrentWebSessionで指定されたようにそのセッション内でコマンドを実行する.
- Webセッションが何も開始されていない場合は,WebExecute[cmds]はWebセッションを開始し,cmds を実行し,そのWebセッションを終了する.
- WebExecute[cmd]は,コマンドの出力か,SuccessオブジェクトまたはFailureオブジェクトを返す.
- WebExecute[{cmd1,cmd2,…}]は cmdiの結果のリストを返す.
- WebExecuteのコマンドは,通常は,以下の形式で指定される.
-
"cmd" 引数のないコマンド "cmd" arg 引数が1つのコマンド "cmd"{arg1,arg2,…} 引数が複数のコマンド - WebExecuteは,完全なWebページに関連する次のコマンドをサポートする.
-
"OpenPage"url 指定されたWebページを開く "PageURL" 現行のWebページのURLを得る "PageTitle" 現行のWebページのタイトルを得る "PageBack" 前のWebページに戻る "PageForward" 次のWebページに進む "RefreshPage" 現行のWebページを再度読み込む "PageHyperlinks" 現行のWebページのハイパーリンクのリストを得る "CapturePage" 現行のWebページの画像をキャプチャする - WebExecuteは,Webページの要素に関連する次のコマンドをサポートする.
-
"LocateElements"elem elem にマッチするWebページの要素のリストを与える "ClickElement"elem Webページ上の要素(例:ハイパーリンク)をクリックする "HoverElement"elem Webページ上の要素の上にマウスを移動する "TypeElement"{elem,"text"} Webページ上の要素(例:入力フィールド)にテキストを入力する "SubmitElement"elem 指定の要素(例:ボタン)を使ってフォームを送信する "ElementSelected"elem 要素が選択されているかどうか "ElementEnabled"elem 要素が有効になっているかどうか "ElementTag"elem 要素のHTMLタグ "ElementText"elem 要素に関連付けられたテキスト(もしあれば) "ElementAttribute"{elem,"attr"} 要素の属性 "HideElement"elem 要素を不可視にする "ShowElement"elem 要素を可視にする - Webページの要素は,以下の任意の形式で指定することができる.
-
WebElementObject[...] 以前配置した要素(例:"LocateElements") "HyperlinkText" "text" 指定されたテキストのハイパーリンク "PartialHyperlinkText""form" 「form」を含むテキストのハイパーリンク "Tag""tag" 指定されたHTMLタグのある要素 "XPath"path 指定されたXPath上の要素 "CSSSelector"pattern 指定されたCSSセレクタパターンにマッチする要素 - WebExecuteはウィンドウに関連した次のコマンドをサポートする.
-
"BrowserWindows" WebWindowObjectのリストを得る "SetBrowserWindow"window WebWindowObject window をアクティブにする "WindowSize" 現行のウィンドウサイズを{width,height}の形式で得る "SetWindowSize"{w,h} 現行のウィンドウサイズを設定する "WindowPosition" ウィンドウの位置を得る "SetWindowPosition"{window,{x, y}} window のスクリーン位置を設定する "WindowMaximize"window window を最大にする "WindowMinimize"window window を最小にする "WindowFullscreen" 現行のウィンドウをフルスクリーンにする - WebExecuteには次の一般的なコマンドが使える.
-
"JavascriptExecute""code" JavaScriptコードの指定された文字列を実行する - 次は,使用可能なオプションである.
-
Visible True ブラウザウィンドウを表示するかどうか - WebExecuteはW3Cによって定義されたWebDriverプロトコルを使ってブラウザと通信する.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (6)
スコープ (3)
WebExecuteを使って新たなページを開く:
WebExecuteを使って新たなブラウザタブを開く:
WebExecuteを使って開いたウィンドウを得る:
WebExecuteを使って最初のページのタイトルを得る:
WebExecuteを使って2番目のウィンドウに移動する:
WebExecuteを使って2番目のページのタイトルを得る:
DeleteObjectでセッションを削除する:
テキスト
Wolfram Research (2019), WebExecute, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/WebExecute.html.
CMS
Wolfram Language. 2019. "WebExecute." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/WebExecute.html.
APA
Wolfram Language. (2019). WebExecute. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/WebExecute.html