HarwellBoeing (.rsa,.rua,...)
予備知識
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- Harwell–Boeing行列形式.
- 疎な行列の交換,保管に使われる.
- プレーンテキスト形式.
- 標準的なテスト行列収集のHarwell–Boeingファイル形式.
- 3文字のファイル拡張子はこのファイルで表される行列の特性のコード化を示している.
- ファイル拡張子いの最初の文字は次を示している:"r" (実数), "c"(複素数), "p" (パターン)
- 2番目の文字は対称性に関するものである:"s"(対称), "u"(非対称),"h" (エルミート), "z" (歪対称), "r" (矩形)
- ファイル拡張子の3文字目:"a" (assembled) または"e" (elemental unassembled)
- 疎な表記で行列を保管する.
- Iain Duff, Roger GrimesとJohn Lewisによって1992年に開発された.
ImportとExport
- Import["file.rsa"]はHarwell–Boeingファイルより行列をインポートする.
- Export["file.rsa",expr]は任意の数値,あるいはパターン行列をHarwell–Boeingファイルにエキスポートする.
- Import["file.rsa"]はHarwell–Boeingファイルを読み込み,疎な行列としての行列を返す.
- Import["file.rsa",elem]はHarwell–Boeingファイルより指定された要素をインポートする.
- Import["file.rsa",{elem,suba,subb,…}]はサブ要素をインポートする.
- Import["file.rsa",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポート形式はImport["file","HarwellBoeing"]またはImport["file",{"HarwellBoeing",elem,…}]として指定できる.
- Export["file.rsa",expr,elem]はexpr が要素,elem を指定するものとして扱うことにより,Harwell–Boeingファイルを作成する.
- Export["file.rsa",{expr1,expr2,…},{{elem1,elem2,…}}]では,それぞれのexpri が対応するelemiを指定するものとして扱われる.
- Export["file.rsa",expr,opt1->val1,…]はexpr を特別の値を持つオプションが指定されたものとしてエキスポートする.
- Export["file.rsa",{elem1->expr1,elem2->expr2,…},"Rules"]は規則を使い,エキスポートされる要素を指定する.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import, Export ファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Data" 疎な配列として与えられた行列データ "Graphics" 行列要素の値を視覚的に表現 - Importはデフォルトで"Data"要素を使う.
- Import["file.rsa","Graphics"]はMatrixPlotを使い行列の構造をグラフィックスとして描画する.
- メタ情報要素:
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"Key" ドキュメント識別文字列 "Title" ドキュメントタイトル "MatrixStructure" 行列の対称性 - "MatrixStructure"の可能な値:
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"Hermitian" 共役転置行列が等しい行列 "Rectangular" 非正方行列(矩形) "SkewSymmetric" 転置行列が元の行列の負と等しい "Symmetric" 転置行列と等しい "Unsymmetric" 転位対称性のない正方行列
例題
例 (3)
Harwell–Boeing行列ファイルをインポートしてグラフィックスとして描画する:
疎行列をインポートして,それをGraphPlotで描画する: