Ini (.ini)

予備知識

    • 設定ファイル形式.
    • セクションで構成される.
    • 文字列キーを文字列値に関連付ける.
    • オペレーティングシステムとソフトウェアの設定を保存する.
    • テキスト形式.

ImportとExport

  • Import["file.ini"]はIniファイルの表現をAssociationとして返す.
  • Import["file","Ini"]はファイルの表現をIniファイルとして返す.
  • Import["file.ini",elem]はIniファイルを指定のデータ表現で返す.
  • Import["file",{"Ini",elem}]はファイルを指定のデータ表現で返す.
  • Export["file.ini",expr]expr をIniファイルとしてエキスポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"連想として表されたデータ
    "DataRules"規則のリストとして表されたデータ
    "AnnotatedData"セクションのリストが規則として表されたデータと,文字列として表されたコメント
  • Ini形式は連想またはリストの要素をエキスポートする.
  • "Ini"は連想をセクションのリストとして扱う.キーはセクション名,値は連想としてのセクションの要素を示す.式はその入力形式の文字列表現に変換される.
  • "Ini"は規則と文字列が混在したリストを取る.規則はセクションとして,文字列はコメント行としてエキスポートされる.
  • コメント行は";"で始まる.

例題

  (6)

連想をプロパティを含むセクションとしてエキスポートする:

ファイルを作成する:

セクションといくつかのプロパティを加える:

これをIniファイルとしてインポートする:

ファイルを作成する:

これにプロパティとコメントを書き込む:

データだけをAssociationとしてインポートする:

データとコメントをインポートする:

空白文字は削除されない:

セクションは文字"["で始まり,"]"で終らなければならない:

コメント行は文字";"で始まらなければならない:

任意の式はInputFormを使って文字列に変換される: