LEDA (.gw,.lgr)

予備知識

    • LEDAグラフデータ形式.
    • 一般にグラフの交換形式として使われる.
    • 単一の型付き,有向,無向グラフを保管する.
    • テキスト形式.
    • LEDAグラフライブラリおよびGraphWinアプリケーションのネイティブグラフファイル形式.
    • LEDAはEfficient Datatypes and Algorithmsの頭字語である.
    • 1990年代にMax Planck Institute for Informatics Saarbrückenにおいて開発された.

ImportとExport

  • Import["file.gw"]は指定のファイルに保管されているグラフを表すGraphオブジェクトを返す.
  • Export["file.gw",expr]はグラフを表す隣接行列あるいは辺情報をLEDA形式にエキスポートする.
  • Import["file.gw"]file からグラフをインポートして,それをGraphとして返す.
  • Import["file.gw",elem]は指定された要素をLEDAファイルからインポートする.
  • Import["file.gw",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポートの形式はImport["file","LEDA"]あるいはImport["file",{"LEDA",elem,}]で指定することができる.
  • Export["file.gw",expr,elem]expr が要素 elem を指定するものとして扱って,LEDAファイルを作成する.
  • Export["file.gw",{expr1,expr2,},{{elem1,elem2,}}]はそれぞれの expri が対応する elemi を指定するものとして扱う.
  • Export["file.gw",expr,opt1->val1,]は指定されたオプションの要素が指定された値を取るものとして expr をエキスポートする.
  • Export["file.gw",{elem1->expr1,elem2->expr2,},"Rules"]は規則を使ってエキスポートされるべき要素を指定する.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport 要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "AdjacencyMatrix"行列として与えられる辺情報
    "EdgeData"リストとして与えられる辺データ
    "EdgeRules"規則のリストとして与えられるグラフの連結性データ
    "EdgeType"文字列で与えられる辺データ型
    "Graph"Graphオブジェクトとして与えられる,ファイルの中に保存されたグラフ
    "Graphics"グラフプロットとして描画されるファイルに保管されたグラフ
    "VertexCount"グラフの頂点の数
    "VertexData"リストとして与えられる頂点データ
    "VertexType"文字列として与えられる頂点のデータ型
  • ImportはLEDAからインポートする際に,デフォルトで"Graph"要素を使用する.

オプション

例題

  (8)

LEDAファイルからGraphオブジェクトをインポートする:

Graphに頂点ラベルを表示する:

LEDAで使用できるImport要素を表示する:

連結性規則をインポートする:

LEDAグラフファイルに保管されている辺および頂点のデータをインポートする:

GraphをLEDA形式にエキスポートする:

グラフの非対称隣接行列をLEDA形式にエキスポートする:

無向グラフを表す辺規則のリストをLEDA言語に変換する: