POR (.por)
予備知識
-
- MIMEタイプ:application/x-spss-por
- SPSSデータベース転送形式.
- レガシーデータ交換形式.
- 数値データセットをポータブル形式で保持する.
- バイナリ形式.
- SPSSは1968年にNorman H. Nie,Dale H. Bent,C. Hadlai Hullによってリリースされた.
- 1975年よりSPSS Inc.に,2009年からはIBM SPSS Statisticsによって保守されている.
Import
- Import["file.por"]はPORファイルをインポートし,すべてのデータ集合を表として並べて返す.
- PORデータはWolfram言語では,実数,整数,文字列,ブール値のTrueとFalse,およびDateObject指定によって表される.
- Import["file.por",elem]はPORファイルから指定の要素をインポートする.
- Import["file.por",{elem,suba,subb,…}] はサブ要素をインポートする,
- インポート形式はImport["file","POR"]またはImport["file",{"POR",elem,…}]で指定できる.
- Export["file.por",expr]は expr からPORファイルを生成する.
- サポートされる式 expr は以下の通り:
-
{v1,v2,…} データの一つの列 {{v11,v12,…},{v21,v22,…},…} データの行のリスト array SparseArray,QuantityArray等の配列 tseries TimeSeriesオブジェクト,EventSeriesオブジェクト,TemporalDataオブジェクト Dataset[…] データ集合 <"name1"expr1,… > 名前付き行の連想 - ImportとExportは以下のデータ型をサポートする:
-
"Date" 日付と時間の指定 "Integer8" 8ビット整数 "Integer16" 16ビット整数 "Integer32" 32ビット整数 "Real32" IEEEの単精度数 "Real64" IEEEの倍精度数 "String" 文字列 - 一般の完全な情報は以下のページを参照のこと:
-
Import, Export ファイルからインポートする,またはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,またはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,または文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,またはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
-
"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
-
"Data" 二次元配列 "Dataset" Datasetとして表された表データ "LabeledData" ラベルとデータの連想 - Importはデフォルトで"Data"要素を使用する.
- データ記述子要素:
-
"ColumnDescriptions" 列の説明と型 "Labels" 列の名前 "MissingPositions" 欠損値とみなす要素のコラムごとの位置 "MissingValues" 欠損値とみなす列ごとの値 - メタデータ要素:
-
"ByteOrdering" データのエンディアン "CharacterEncoding" ファイルの文字コード "Comments" ファイルのコメント "Compression" ファイルで使用されている圧縮のタイプ "CreationDate" DateObjectで与えられる,ドキュメントの作成日 "Dimensions" データの次元 "MetaInformation" 文字列と日付オブジェクトとして与えらるメタデータ "ModificationDate" DateObjectで与えられる,ドキュメントの変更日 "TableName" 表全体の名前 "Version" ファイルのSAS仕様のバージョン
オプション
- Importオプション:
-
"ColumnDefaultValues" Automatic 列名とデフォルト値の連想 "TypeDefaultValues" Automatic 型とデフォルト値の連想 - Exportオプション:
-
"ColumnDescriptions" Automatic それぞれの列を説明するリスト "MetaInformation" Automatic メタデータのタグと値の連想 - "ColumnDescriptions" の設定は以下のものが可能である:
-
{"label1","label2", …} 列の名前を与える文字列のリスト {assoc,…} 列のメタデータを与える連想のリスト <colassoc > インデックスまたは列の名前と列のメタデータの連想 - assoc で可能なキーは以下の通り:
-
"Name" 列の名前を与える文字列 "Description" 列の説明を与える文字列 "Type" 列の型を与える文字列 "MissingValues" 列に欠落していると思われる値 - "MetaInformation"で可能なキーは以下の通り:
-
"Comments" ファイル上で一般的なコメントを与える文字列 "CreationDate" ファイルの作成日を与える日付オブジェクト "ModificationDate" ファイルの変更日を与える日付オブジェクト "TableName" 完全な表の名前を与える文字列 "Version" ファイルのバージョンを与える整数
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
Datasetをエキスポートする:
TimeSeriesをエキスポートする:
Import要素 (13)
データ表現 (3)
"Dataset" (1)
PORファイルをDatasetとしてインポートする: