遅延制御系
時間遅延は多種の系で一般的なものであり,通信遅延,物質の輸送,遅延検出等において生じる.時間遅延は不安定性を引き起こし,一般に補正しない限りは制御が難しい. Wolfram言語では,遅延演算子と,伝達関数か状態空間モデルのいずれかを使うことで,遅延系のモデル化とシミュレーションが簡単になる.遅延を近似するか補正するかすると,設計ツールすべてが遅延制御系に使えるようになる.
モデル化とシミュレーション
SystemsModelDelay — 時間遅延演算子qを表す
StateSpaceModel — 遅延を伴う状態空間モデル
TransferFunctionModel — 遅延を伴う伝達関数
SystemsModelSeriesConnect ▪ SystemsModelFeedbackConnect ▪ ...
OutputResponse ▪ StateResponse ▪ ...
BodePlot ▪ NyquistPlot ▪ ...
制御器と推定器の設計
SystemsModelDelayApproximate — 遅延を伴わない系のより高次元の近似
SmithDelayCompensator — 系の内部遅延の補正
StateFeedbackGains ▪ LQRegulatorGains ▪ KalmanEstimator ▪ ...