バージョン6.0の新機能:グラフィックスプリミティブと指示子
バージョン6.0では,グラフィックスがシームレスにすべての入出力に取り入れられ, グラフィックスの構造的な完全な統合の概念を他に先駆けて実現した.これにより,Mathematicaの強力な言語,動的機能を使って即座にグラフィックスを操作することが可能となった.また,バージョン6.0では基本的なグラフィックス言語が大きく拡張されており,透明度の指定,より滑らかな陰影,新規のプリミティブ,より豊富になったグラフィックスデータ構造等が使えるようになった.
Graphics(変更) — 完全に入出力に統合され,編集可能になった
Graphics3D(変更) — リアルタイムな回転,より滑らかな陰影等
グラフィックス ▶ — インタラクティブな描画ツールとグラフィックスインスペクタ
Point,Line,Polygon(変更) — 複数の点,線,多角形のサポート
Rectangle,Disk,Circle(変更) — 輪郭線,内部スタイルの個別のサポート
Arrow — 複数の鏃,曲がった柄等の一般矢印プリミティブ
Sphere,Cylinder — 新規の3Dグラフィックスプリミティブ
Polygon(変更) — 滑らかな陰影,色の階調的な指定のサポート
Inset — グラフィックスの内部に取り込まれた任意のオブジェクト
GraphicsComplex — 多角形のメッシュ,または一般的な2D,3Dグラフィックス複合体
GraphicsGroup — グループとして選択可能なグラフィックス
Opacity — 2Dと3Dにおける透明度
Blend ▪ Lighter ▪ Darker ▪ Glow ▪ Specularity ▪ ...
EdgeForm,FaceForm(変更) — 3Dだけでなく2Dグラフィックスもサポート