ArcCsc

ArcCsc[z]

複素数 の逆余割を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • 答はラジアンで求まる.
  • z が実数での区間の外にあるとき,答は必ず0を除いたの範囲にある.
  • 特別な引数の場合,ArcCscは自動的に厳密値を計算する.
  • ArcCscは任意の数値精度で評価できる.
  • ArcCscは自動的にリストに関数の並列的な適用を行う.
  • ArcCsc[z]は,複素 平面上,の範囲で不連続な分枝切断線を持つ.
  • ArcCscIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

予備知識

  • ArcCscは逆余割関数である.実数 について,ArcCsc[x]は, となるような,ただしのラジアン角を表す.
  • ArcCscは自動的にリストに縫い込まれる.特別な引数の場合,ArcCscは自動的に厳密値を計算する.厳密な数式が引数として与えられると,ArcCscは任意の数値精度に評価できることがある.ArcCscを含む記号式の操作に便利なその他の演算には,FunctionExpandTrigToExpTrigExpandSimplifyFullSimplifyがある.
  • ArcCscは,複素引数 について,によって定義される.ArcCsc[z]は複素 平面上で不連続な分枝切断線を持つ.
  • 関連する数学関数には,CscArcSecArcCschがある.

例題

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  (5)

結果はラジアンで与えられる:

Degreeで割って結果を度で得る:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

Infinityにおける漸近展開:

特異点における漸近展開:

スコープ  (41)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

複素引数について評価する:

ArcCscを高精度で効率的に評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のArcCsc関数を計算することもできる:

特定の値  (4)

固定点におけるArcCscの値:

無限大における値:

ArcCscの特異点:

ArcCscはこれらの点では微分不可能である:

方程式 を満足する の値を求める:

値を代入する:

結果を可視化する:

可視化  (3)

ArcCsc関数をプロットする:

の実部をプロットする:

の虚部をプロットする:

の極プロット:

関数の特性  (11)

ArcCscからのものを除くすべての実数値について定義される:

複素領域:

ArcCscは,0を除く区間からのすべての実数値に達する:

複素領域からの引数についての関数の範囲:

ArcCscは奇関数である:

ArcCscは解析関数ではない:

有理型でもない:

ArcCscは特定の領域で単調である:

ArcCscは単射である:

ArcCscは全射ではない:

ArcCscは非負でも非正でもない:

[-1,1]x について特異点と不連続点の両方を持つ:

ArcCscは凸でも凹でもない:

TraditionalFormによる表示:

微分  (3)

一次導関数:

高次導関数:

次導関数の式:

積分  (3)

ArcCscの不定積分:

区間上でのArcCscの定積分:

その他の積分例:

級数展開  (3)

Seriesを使ってテイラー(Taylor)展開を求める:

の周囲のArcCscの最初の3つの近似をプロットする:

分岐点および分枝切断線における級数展開を求める:

ArcCscはベキ級数に適用できる:

関数の恒等式と簡約  (3)

ArcCscを含む式を簡約する:

逆関数を使って構築する:

PowerExpandを使ってArcCscの多価性を無視する:

あるいは,追加的な仮定のもとで評価する:

TrigToExpを使って対数によって表現する:

ExpToTrigを使って変換し直す:

関数表現  (5)

ArcSinを使って表現する:

逆ヤコビ関数を介して表現する:

Hypergeometric2F1を使って表現する:

ArcCscMeijerGによって表すことができる:

ArcCscDifferentialRootとして表すことができる:

アプリケーション  (3)

ArcCscの分枝切断線は実軸に沿っている:

微分方程式を解く:

d 次元超球のすべての点のペアの平均距離 s の分布:

低次元分布は初等関数で表現できる:

分布をプロットする:

特性と関係  (5)

逆関数で構成する:

PowerExpandを使ってArcCscの多価性を無視する:

別の方法として,追加的な仮定をして評価する:

TrigToExpを使って対数で表す:

ExpToTrigを使ってもとに戻す:

ArcCscは角度をラジアンで与えるが,ArcCscDegreesは同じ角度を度で与える:

FunctionExpandを使って逆三角関数の三角関数を代数関数に転換する:

結果を簡約する:

Reduceを使ってArcCscを含む方程式を解く:

Wolfram Research (1988), ArcCsc, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCsc.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), ArcCsc, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCsc.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "ArcCsc." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCsc.html.

APA

Wolfram Language. (1988). ArcCsc. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCsc.html

BibTeX

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