ArcTanh

ArcTanh[z]

複素数 の逆双曲線正接を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • 特別な引数の場合,ArcTanhは自動的に厳密値を計算する.
  • ArcTanhは任意の数値精度で評価できる.
  • ArcTanhは自動的にリストに並列的な関数の適用を行う.
  • ArcTanh[z]は,複素 平面上,そしての範囲で不連続な分枝切断線を持つ.
  • ArcTanhIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

予備知識

  • ArcTanhは,逆双曲線正接関数である.ArcTanh[x]は,実数 x について, となるようなの双曲線角度を表す.
  • ArcTanhは自動的にリストに縫い込まれる.特別な引数の場合,ArcTanhは自動的に厳密値を計算する.厳密な数式が引数として与えられると,ArcTanhは任意の数値精度に評価できることがある.ArcTanhを含む記号式の操作に役立つその他の演算には,FunctionExpandTrigToExpTrigExpandSimplifyFullSimplify等がある.
  • ArcTanhは,複素引数 については,によって定義される.ArcTanh[z]は複素 平面上で不連続な分枝切断線を持つ.
  • 関連する数学関数には,TanhArcCothArcTanがある.

例題

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  (6)

数値的に評価する:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

原点付近の級数展開:

Infinityにおける漸近展開:

特異点における漸近展開:

スコープ  (42)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

複素引数について評価する:

ArcTanhを高精度で効率よく評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のArcTanh関数を計算することもできる:

特定の値  (4)

固定点におけるArcTanhの値:

無限大における値:

ArcTanhの零点:

方程式 を満足する の値を求める:

値を代入する:

結果を可視化する:

可視化  (3)

ArcTanh関数をプロットする:

の実部をプロットする:

の虚部をプロットする:

の極プロット:

関数の特性  (11)

ArcTanhは区間からのすべての実数値について定義される:

複素領域:

ArcTanhはすべての実数値に達する:

複素領域からの引数についての関数の範囲:

ArcTanhは奇関数である:

ArcTanhは解析関数ではない:

有理型でもない:

ArcTanhは実数領域上で増加する:

ArcTanhは単射である:

ArcTanhは全射である:

ArcTanhは非負でも非正でもない:

(-,-1][1,)に特異点と不連続点の両方を持つ:

ArcTanhは凸でも凹でもない:

TraditionalFormによる表示:

微分  (3)

一次導関数:

高次導関数:

次導関数の式:

積分  (3)

ArcTanhの不定積分:

原点を中心とする区間上でのArcTanhの定積分は0である:

その他の積分例:

級数展開  (4)

Seriesを使ってテイラー(Taylor)展開を求める:

の周りのArcTanhについての最初の3つの近似をプロットする:

ArcTanhの級数展開における一般項:

分岐点と分枝切断線における級数展開を求める:

ArcTanhはベキ級数に適用できる:

関数の恒等式と簡約  (3)

ArcTanhを含む式を簡約する:

Logを使ってArcTanhを表す:

変換し直す:

実変数 および を仮定して展開する:

関数表現  (5)

ArcCothを使って表現する:

逆ヤコビ関数を介して表現する:

ArcTanhは超幾何関数Hypergeometric2F1の特殊ケースである:

ArcTanhMeijerGによって表現できる:

ArcTanhDifferentialRootとして表すことができる:

アプリケーション  (3)

光速の0.999倍に相当する速さを求める:

ArcTanhの分枝切断線:

微分方程式を解く:

特性と関係  (2)

Logを使ってArcTanhを表す:

もとに戻す:

ArcTanhはある種の特殊関数の特殊なケースである:

Wolfram Research (1988), ArcTanh, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcTanh.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), ArcTanh, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcTanh.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "ArcTanh." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcTanh.html.

APA

Wolfram Language. (1988). ArcTanh. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcTanh.html

BibTeX

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BibLaTeX

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