AudioPitchShift
AudioPitchShift[audio,r]
audio に割合 r のシフトピッチを適用し,すべての周波数を から にシフトする.
AudioPitchShift[video,r]
video の最初の音声トラックにシフトピッチを適用する.
詳細とオプション
- AudioPitchShiftは,入力音声信号のピッチを持続時間に影響を与えずにシフトする.
- 周波数比 r は,以下を含むピッチ間隔として与えることができる.
-
Quantity[oct,"octaves"] に対応 Quantity[sem,"semitones"] に対応 - 次は,サポートされるオプションである.
-
Method Automatic 使用するメソッド PartitionGranularity Automatic 短時間フーリエ変換の計算に使われる分割を制御する - デフォルトで,位相ボコーダアルゴリズムが使われる.ピッチシフトの音声信号にMethod->"Speech"を使う.この場合は,基本周波数は変えられるが,信号形式は変更されない.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (4)
AudioPitchShiftを使って調和的に複雑なサウンドの高さを,音質やタイミングを変えずに変えることができる:
オプション (4)
Method (1)
Method->"Speech"をスピーチ信号に使って,声の他の特徴は変えずにピッチをシフトさせる:
PartitionGranularity (3)
より大きい分割サイズを使うと周波数応答は向上するが,過渡成分が不鮮明になる:
小さいオフセット値を使うと,一般に,時間はかかるが結果の質が上がる:
分割サイズのみが指定されている場合は,オフセットは25%として計算される.
デフォルトではHannWindowが使われる.
アプリケーション (1)
特性と関係 (2)
AudioPitchShiftとAudioFrequencyShiftは信号のスペクトルを別の方法で変更する:
AudioPitchShiftは信号内の各周波数 f を周波数それ自身に比例する量だけシフトし(f'=f×shift),シフトされた信号の音色は保存する:
AudioFrequencyShiftはすべての周波数 f を同じ量だけシフトし(f'=f+shift),シフトされた信号の音色を劇的に変える:
AudioPitchShiftはタイミングを変えずに音の高さを変える:
考えられる問題 (2)
テキスト
Wolfram Research (2016), AudioPitchShift, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioPitchShift.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2016. "AudioPitchShift." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioPitchShift.html.
APA
Wolfram Language. (2016). AudioPitchShift. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioPitchShift.html