AudioReverb

AudioReverb[audio]

audio に残響を加える.

AudioReverb[audio,model]

部屋 model に応じた残響を加える.

AudioReverb[audio,model,mix]

もとの音声と残響を加えた音声の間の mix の割合を制御する.

AudioReverb[video,]

video の最初の音声トラックに残響を加える.

詳細とオプション

  • 音声の残響は,音声信号と,部屋の中のオブジェクトによる吸収の後の演奏環境からの反響とを合成したものである.
  • 残響 model は次の任意のものでよい.
  • roomsize0(小)から1(大)までの部屋の大きさ
    {roomsize,damping}0から1までの高周波数減衰
    iresponseAudioオブジェクトとして与えられるインパルス応答
  • よく使われる roomsize 設定には以下がある.
  • "SmallRoom"小さい部屋
    "LargeRoom"大きい部屋
    "SmallHall"小さいホール
    "LargeHall"大きいホール
  • よく使われる damping 設定には以下がある.
  • "Low"少量の高周波数元帥(明るい部屋)
    "Medium"中程度の高周波数減衰
    "High"大量の高周波数減衰(暗い部屋)
  • AudioReverb[audio]AudioReverb[audio,{.75,.25},0.5]に等しい.
  • 混合パラメータ mix は,0から1までの任意の実数でよい.
  • mix=0のときはもとの信号だけが返される.mix=1とすると残響を加えた信号だけが返される.
  • AudioReverb[audio,iresponse]のとき,入力音声とインパルス応答は同数のチャンネルを持つか,どちらかが1チャンネル信号でなければならない.
  • 返されたオブジェクトのAudioType"Real32""Real"のどちらかである.
  • AudioReverbは残響効果の持続時間を制御するPaddingSizeオプションを取る.デフォルトでは充填は加えられない.
  • PaddingSize->pad を使って音声信号の右側に pad 秒の充填を加える.

例題

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  (3)

残響効果を作る:

小さいホールの残響のシミュレーションを行う:

インパルス応答録音を使って実際の空間の残響のシミュレーションを行う:

スコープ  (4)

残響環境のサイズを制御する:

1の値を使ってゆっくり消えていく残響を作る:

残響信号内の高周波数の減衰を制御する:

1の値を使って高周波数フィルタリングの最大量を得る:

mix パラメータはもとの信号と残響信号の間の割合を制御する:

0の混合値を使ってもとの信号(ドライ)を返す:

1の値を使って残響信号(ウェット)のみを返す:

0と1の間の値を使って「ドライ」信号と「ウェット」信号の割合を制御する:

動画の音声トラックを処理する:

オプション  (1)

PaddingSize  (1)

音声末尾の充填量を指定する:

アプリケーション  (2)

AudioReverbを使ってサウンドを録音された場所とは異なる空間に挿入することができる:

たたみ込み残響をインパルス応答ではない音声オブジェクトと一緒に使ってサウンド効果を作る:

特性と関係  (2)

入力がモノラルの音声オブジェクトの場合,インパルス応答は任意数のチャンネルを持つことができる:

出力はインパルス応答と同数のチャンネルを持つことになる:

入力がチャンネル数 n の音声オブジェクトの場合,インパルス応答のチャンネル数は1か n である:

出力は入力と同数のチャンネルを持つ:

ExampleData["Audio"]コレクションはインパルス応答のいくつかの録音を含んでいる:

Wolfram Research (2016), AudioReverb, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioReverb.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2016), AudioReverb, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioReverb.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2016. "AudioReverb." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioReverb.html.

APA

Wolfram Language. (2016). AudioReverb. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AudioReverb.html

BibTeX

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BibLaTeX

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