GeoPositionENU

GeoPositionENU[{east,north,up},p]

位置 p を中心とする基準系における局所的直交座標{east,north,up}の位置を表す.

GeoPositionENU[{{e1,n1,u1},{e2,n2,u2},},p]

位置の配列を表す.

GeoPositionENU[entity,p]

指定された地理実体の p についての直交位置を返す.

詳細

  • GeoPositionENU[{e,n,u},p]では,座標の数値 e,n,u はメートル単位であると仮定される.
  • GeoPositionENU[enu,p]では,原点の位置 p は測地Entityオブジェクトとして,あるいはGeoPositionGeoPositionXYZGeoPositionENUあるいはGeoGridPositionの頭部を持つ測地位置の任意の形式で与えることができる.
  • GeoPositionENU[{e,n,u,t},p]は,GMT時刻帯における,1900年1月1日からの秒で計測された時間 t を含む.
  • 明示的な時間を含まないGeoPositionENUオブジェクトは現在の日付を仮定する.
  • GeoPosition[enu,p]の測地系はその原点 p の測地系である.測地系指定によく使われる値には,"ITRF00""NAD83CORS96""WGS84"がある.
  • GeoPositionENU[GeoPositionENU[enu,p1],p2]は異なる2つのENU系間で変換する.
  • GeoPositionENU[pos,p]は,任意の測地位置 pos を原点が pos のENU位置に変換する.
  • GeoPositionENU[][prop]は,デカルト地理位置の指定された特性を与える.
  • 次は,使用可能な特性である.
  • "AbsoluteTime"1900年1月1日(グリニッジ標準時)からの秒数としての日付
    "Count"GeoPositionENUオブジェクト内の場所の数
    "Data"GeoPositionENUオブジェクトの第1引数
    "DateList"グリニッジ標準時による日付リスト{y,m,d,h,m,s}
    "DateObject"完全な日付オブジェクト
    "Datum"GeoPositionENUオブジェクトの測地系
    "Depth"点の深さ:単一の位置については0,位置のリストについては1
    "Dimension"各位置の座標数
    "Origin"GeoPositionENUオブジェクトの原点の位置
    "PackingType"データがパックされている場合はIntegerまたはReal.それ以外の場合はNone
    "E"数値座標 e(単位:メートル)
    "N"数値座標 n(単位:メートル)
    "U"数値座標 u(単位:メートル)
    "ENU"数値{e,n,u} 3つ組 (単位:メートル)
    "NEU"数値{n,e,u} 3つ組 (単位:メートル)
    "EN"数値{e,n}ペア(単位:メートル)
    "NE"数値{n,e}ペア(単位:メートル)
    "EU"数値{e,u}ペア(単位:メートル)
    "NU"数値{n,u}ペア(単位:メートル)

例題

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  (3)

ある場所の直交座標を別の場所のENUフレームについて求める:

ある位置における接平面に沿って北に100km移動する:

高さが非零の測地位置に変換する:

ニューヨークから垂直に10km移動する:

スコープ  (11)

位置指定  (5)

他の位置からの直交位置(座標はメートル単位で与えられる):

1900年1月1日からの時間を秒単位で指定する:

デカルト座標を任意の単位のQuantity長として与える:

片方または両方の位置を実体として与える:

原点を測地位置のタイプとして指定する:

原点の測地系を指定する:

原点の測地系を変えると座標値に影響が出る:

もとの測地系に戻す:

地理位置配列  (4)

計算速度を上げるために,第1引数に位置の配列を使う:

すべての点が一度に変換される:

次では,各点が個別に変換される:

結果数値誤差に到るまで一致する:

点の配列を第1引数として使うと測地系の変更も速くなる:

GeoPositionENUは,すべての点が同じ長さと深さである限り,点のネストしたリストを含むことができる:

操作してもネスト構造は保存される:

しかし,最初の点には時間指定があるのに2番目の点にはないので,これは許されない:

次は,2番目の点が最初の点よりも深いので許されない:

地理位置のリストを単一の地理位置配列に変換する:

地理位置のリストに変換し直す:

座標の抽出  (2)

特性を使ってGeoPositionENUオブジェクトから情報を抽出する:

特性を使ってGeoPositionENU配列から情報を抽出する:

点は全部で200個ある:

これは点の行列なので,点の深さは2である:

各点の次元は e,n,u 座標の3である:

座標の配列は Real型でパックされる:

他の任意の特性は,配列の点に対応する値の配列を返す:

特性と関係  (3)

いくつかの形で p から北西方向に1000km移動する:

地球表面を測地線に沿って移動する:

p における接平面上を移動し,表面上に位置する点に到達する:

対蹠座標は北成分の符号だけが変わる:

GeoPositionENU[{},p]は,地理位置の空配列を表す:

位置は1つも含まれていない:

インタラクティブな例題  (1)

球面上の点{lat,lon}におけるENU直交系(対応する赤,緑,青の軸):

Wolfram Research (2008), GeoPositionENU, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionENU.html (2019年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2008), GeoPositionENU, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionENU.html (2019年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2008. "GeoPositionENU." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionENU.html.

APA

Wolfram Language. (2008). GeoPositionENU. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionENU.html

BibTeX

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