InputOutputResponse

InputOutputResponse[sys,u,tspec]

入力信号 u,一次指定 tspec で入出力モデル sys の応答を与える.

InputOutputResponse[sys,,"prop"]

特性"prop"の値を与える.

詳細とオプション

  • InputOutputResponse は,シミュレーションとしても知られている.
  • InputOutputResponseは,しばしば,プラントとコントローラのような系全体のシミュレーションを行い,系の動作を正確に分析し,パフォーマンスを検証し,コントローラ努力を測定するために使われる.
  • 結果は,sys のもとになっている方程式を解くことで計算される.一般的には,混合連続または離散系についての,常微分方程式または常差分方程式あるいはそれらの組合せである.
  • 混合連続/離散時間系については,結果は連続時間であるが値が区分的であることが多い.
  • SystemsConnectionsModelとして表される系については,内部信号もすべて計算することができる.
  • 入出力モデルl sys は以下の形を取ることができる.
  • TransferFunctionModel[]伝達関数モデル
    StateSpaceModel[]状態空間モデル
    AffineStateSpaceModel[]アフィン状態空間モデル
    NonlinearStateSpaceModel[]非線形状態空間モデル
    DiscreteInputOutputModel[]離散入出力モデル
    SamplerModel[]サンプル採取器モデル
    HolderModel[]ホールダーモデル
    SystemsConnectionsModel[]接続モデル
  • InputOutputResponse[{sys,ics},]を使って初期条件 ics が指定できる.
  • 入力信号 u は以下の形を取ることができる.
  • {u1[t],,up[t]}時間 t の関数としての連続時間信号 ui[t]
    {{u11,,u1k},,{up1,,upk}}離散時間信号のシーケンス{ui1,,uik}
    {,ui[t],,{uj1,,ujk},}連続時間信号と離散時間信号の組合せ
  • 一次指定 tspec は以下の形を取ることができる.
  • t の関数としての記号解を計算する
    {t,0,tmax}のときの数値解または記号解を計算する
  • 特性"prop"は以下の形を取ることができる.
  • "Data"InputOutputResponseDataオブジェクト
    "OutputResponse"リストとしての出力応答
    "OutputResponseAssociation"連想としての出力応答
    "PropertyAssociation"連想としての特性名と値
    "PropertyDataset"Datasetとしての特性名と値
    "StateResponse"リストとしての状態応答
    "StateResponseAssociation"連想としての状態応答
    "SubsystemOutputResponse"リストとしての部分系の出力応答
    "SubsystemOutputResponseAssociation"連想としての部分系の出力応答
    {p1,p2,}特性 piの値
  • InputOutputResponseは,以下の値を取るMethodオプションを取る.
  • "DSolve"DSolve
    "Integrate"Integrate
    "Iterate"積分して解を得る
    "NDSolve"NDSolve
    "RecurrenceTable"RecurrenceTable
    "RSolve"RSolve
    "Sum"Sum
  • Method{m,opt1val1,}のメソッド m は,オプション optiを値 valiに設定して用いられる.

例題

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  (4)

二次伝達関数モデルの単位ステップ応答:

質量バネダンパ系のインパルス応答:

2入力1出力の接続モデルの応答:

出力応答をプロットする:

結果をデータオブジェクトとして計算する:

出力応答を入手する:

すべての部分系の出力応答:

使用可能な全特性:

スコープ  (31)

基本的な用法  (9)

系の単位ステップ入力に対する応答のシミュレーションを行う:

記号解を計算する:

状態空間モデルの応答を計算する:

状態応答を計算する:

初期条件を指定する:

応答は指定された値から始まる:

多入力系の応答:

より少ない信号しか指定されていなければ,残りの入力にはデフォルト値(通常は0)が選ばれる:

離散時間系については,入力信号は離散シーケンスである:

入力シーケンスは時間指定から生成できる:

入力シーケンスは,系のサンプリング周期を考慮して生成される:

入力シーケンスを直接指定しても,同じ結果が与えられる:

両者は本当に等しい:

モデル  (11)

正弦波に対する伝達関数モデルの応答:

これのシミュレーションを数値的に行う:

両者は等しい:

状態空間モデルの単位ステップ入力に対する応答:

遅延モデルの正弦波に対する応答:

遅延がない系の応答:

2つの応答を比較する:

記述子モデルの単位ステップ入力に対する応答:

アフィン状態空間モデルの応答:

非線形状態空間モデル:

離散入出力モデル:

サンプラーモデル:

ホールダーモデル:

系の接続モデル:

サンプラーデータ系の部分系の応答を入手する:

それらをプロットする:

特性  (11)

単一の特性を計算する:

特性のリストを計算する:

データオブジェクトを最初に計算する:

データオブジェクトから特性を入手する:

計算可能な特性をリストする:

すべての特性を連想として入手する:

すべての特性をデータ集合として入手する:

状態応答:

連想としての状態応答:

4番目の部分系の状態応答を入手する:

出力応答:

連想としての出力応答:

部分系の出力応答:

連想としての部分系の出力応答:

5番目の部分系の出力:

特性と関係  (2)

線形系の重ね合せの原理:

加法性には,入力の総和に対する応答は個々の入力に対する応答の和である,とある:

均質性には,入力にスカラーをかけたものに対する応答は応答に同じスカラーをかけたものと等価である,とある:

線形系の正弦波応答はボード線図に見ることができる:

周波数 の入力信号に対する系の応答:

過渡信号が消えた後で,応答は,基本的に,入力信号と同じになる:

ゲインは1で位相の進みは0である:

周波数 の入力信号に対する系の応答:

過渡信号が消えた後で,応答は別の純粋な正弦波になる:

応答がピークに達するときの時間を計算する:

ゲイン:

入力信号がピークに達するときの時間を計算する:

位相の進みをラジアン単位で:

2つの入力正弦波に対するボード線振幅プロット上の点:

2つの入力正弦波に対するボード位相プロット上の点:

ボード線図:

Wolfram Research (2024), InputOutputResponse, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InputOutputResponse.html.

テキスト

Wolfram Research (2024), InputOutputResponse, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InputOutputResponse.html.

CMS

Wolfram Language. 2024. "InputOutputResponse." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/InputOutputResponse.html.

APA

Wolfram Language. (2024). InputOutputResponse. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/InputOutputResponse.html

BibTeX

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BibLaTeX

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