IntegrateChangeVariables
IntegrateChangeVariables[integral,u,trans]
変換 trans を使って integral の変数を新変数 u に変換する.
IntegrateChangeVariables[integral,{u,v,…},trans]
変数を新変数 u, v, …に変更する.
詳細とオプション
- IntegrateChangeVariablesは置換による積分,u置換,連鎖律の逆としても知られている.
- 微積分では,しばしば変数の変更を使って適切な代入を行ったり別の座標系で表して問題の対称性を利用したりすることで積分を単純にする.
- IntegrateChangeVariablesを使って,不定積分,定積分,多重積分,幾何領域上の積分の変数を変更することができる.
- 変数の変更は変数の変更法則を
- 区間 あるいは
- 領域 上に使って行われる. は 上の の変換のヤコビアンを示す.
- integral の可能な形はIntegrate:がサポートする形である.
-
Integrate[f[x],x] 一変量不定積分 Integrate[f[x],{x,a,b}] 一変量定積分 Integrate[f[x,y,…],x,y,…] 多変量不定積分 Integrate[f[x,y,…],{x,a,b},{y,c,d},…] 多変量定積分 Integrate[f[x,y,…],{x,y,…}∈reg] 領域上の多変量定積分 - 一変量のIntegrate[…]あるいはInactive[Integrate][…]を使うことができる.integral を評価しないことが大切であるので,安全な方法はInactivate[integral,Integrate]で生成されるInactive[Integrate][…]を使うことであろう.
- IntegrateChangeVariablesは結果をInactive[Integrate][…]の形で返す.Activateを使って新たな座標で積分を評価する. »
- 変換 trans には以下の形がある.
-
t==ϕ[x] ϕ[x]を t で置換する {u==ϕ[x,y,…],v=ψ[x,y,…],…} ϕ[x,y,…]を u で,ψ[x,y,…]を v で置換する等 chart1chart2 CoordinateChartDataからの名前付き座標系 - 変換 は定義領域上で微分可能であると考えられる.
- 名前付きの座標系を使う際は,{oldsys,metric,dim}{newsys,metric,dim},{oldsysnewsys,metric,dim},およびより省略されたさまざまな形式を含む,CoordinateTransformDataが取る任意の形式で変換を入力することができる.
- 積分における変数およびパラメータの領域についての制限はAssumptionsを使って指定できる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (4)
スコープ (21)
アプリケーション (4)
アニュラスの面積は上記の結果と一致する以下の長方形で表すこともできる:
定積分を計算する.この計算には時間がかかり,部分的にしか評価できない:
上記の結果の数値はNIntegrateが返す結果と同じである:
定積分を計算する.この計算には時間がかかり,部分的にしか評価できない:
上記の結果の数値はNIntegrateが返す結果と同じである:
特性と関係 (2)
Activateを使って積分を評価する:
IntegrateChangeVariablesはCoordinateChartDataとCoordinateTransformDataの両方からの情報を使う:
テキスト
Wolfram Research (2022), IntegrateChangeVariables, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/IntegrateChangeVariables.html.
CMS
Wolfram Language. 2022. "IntegrateChangeVariables." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/IntegrateChangeVariables.html.
APA
Wolfram Language. (2022). IntegrateChangeVariables. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/IntegrateChangeVariables.html