PutAppend
expr>>>filename
ファイルに expr を追加する.
PutAppend[expr1,expr2,…,"filename"]
式の列 expri をファイルに追加する.
詳細とオプション
- PutAppendは,Putと似たような機能だが,ファイルを置き換えるのではなく出力を既存のファイルの終りに追加する.
- PutAppend[…,OutputStream[…]]は指定されたストリームに追加される.
- expr>>>"filename"は expr>>>fileame に等しい.ファイル名が「演算子の入力形」で指定された形式なら,ダブルクォートは省略できる.
- Wolfram言語入力を含むファイルの名前は.wlまたは.mで終えるのが一般的である.
- PutAppendはクラウドオブジェクトに使うことができる.
- PutAppendは,デフォルトで,ファイルに追加する際は文字エンコーディング"PrintableASCII"を使う.オプションCharacterEncodingenc を加えると別の符号化が指定できる.
- 開いたファイルまたはOutputStreamオブジェクトに書き込むときは,デフォルトで,出力ストリームの現行のエンコーディングが使われる.オプションCharacterEncodingenc を加えることで,PutAppendの継続中はストリームのエンコーディングが一時的に変更できる.
- PutAppend[…,File["file"]]もサポートされている.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
スコープ (3)
Fileオブジェクトで指定されたファイルに式を追加する:
ファイルのコンテンツはストリームのCharacterEncodingオプションを使って書き込まれる:
オプション (1)
アプリケーション (1)
Putを使ってxの値をファイルに入れる:
特性と関係 (2)
考えられる問題 (1)
expr>>>filename という形式は filename を評価すべき式としてではなく文字通りの名前として扱う:
書かれたファイルは,変数fileに含まれる名前ではなく"file"と呼ばれる:
PutAppend[expr,filename]という形式を使って名前がfileに保存されているファイルに書き込む:
テキスト
Wolfram Research (1988), PutAppend, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PutAppend.html (2016年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "PutAppend." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/PutAppend.html.
APA
Wolfram Language. (1988). PutAppend. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PutAppend.html