SolidDisplacementCondition
SolidDisplacementCondition[pred,vars,pars]
適用場所を示す述語 pred,モデル変数 vars,大域パラメータ pars を持つ偏微分方程式の固体境界について指示された変位を表す.
SolidDisplacementCondition[pred,vars,pars,lkeys]
pars[lkey]で指定された局所パラメータで指示された変位を表す.
詳細
- SolidDisplacementConditionはSolidMechanicsPDEComponentの境界条件を指定する.
- SolidDisplacementConditionは,通常,固体の境界の変位を指定するために使われる.よく使われる例として,ある面がもとの位置から変位する梁が挙げられる.
- SolidDisplacementConditionは,従属変数 ,,,独立変数 ,時間変数 で固体の運動を制約する.
- 定常変数 vars は vars={{u[x1,…,xn],v[x1,…,xn],…},{x1,…,xn}}である.
- 時間依存変数 vars は vars={{u[t,x1,…,xn],v[t,x1,…,xn],…},t,{x1,…,xn}}である.
- 周波数依存変数 vars は vars={{u[x1,…,xn],v[x1,…,xn],…},ω,{x1,…,xn}}である.
- モデルパラメータ pars はSolidMechanicsPDEComponentにおけるのと同じように指定できる.
- SolidDisplacementConditionは拘束条件 ,,を実装する.ただし,は指定された変位である.
- 次は,使用可能なモデルパラメータ pars である.
-
パラメータ デフォルト シンボル "Displacement" {0,0,0} - 方向 に拘束を加えたくなければ,変位についてNoneを指定すればよい.
- SolidDisplacementConditionのデフォルト動作はSolidFixedConditionである.
- 固定拘束条件SolidDisplacementConditionは ,,をモデル化する.
- 指定された変位条件の境界は以下と一緒に使うことができる.
-
分析タイプ 適用可能性 過渡 可能 周波数応答 可能 固有周波数 不可能 定常 可能 - SolidDisplacementConditionは,指定された成分が0またはNoneのときは,固有周波数解析で使うことができる.
- SolidDisplacementConditionを評価するとDirichletConditionになる.
- 境界述語 pred はDirichletConditionにおけるのと同じように指定できる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
特性と関係 (2)
SolidDisplacementConditionを評価するとDirichletConditionになる:
SolidFixedConditionはSolidDisplacementConditionの特殊ケースである.変数とパラメータを設定する:
テキスト
Wolfram Research (2021), SolidDisplacementCondition, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SolidDisplacementCondition.html.
CMS
Wolfram Language. 2021. "SolidDisplacementCondition." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/SolidDisplacementCondition.html.
APA
Wolfram Language. (2021). SolidDisplacementCondition. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SolidDisplacementCondition.html