ToTabular

ToTabular[data]

dataTabularオブジェクトに変換する.

ToTabular[data,form]

form で指定された構造を持つデータから変換する.

ToTabular[data,form,assoc]

連想 assoc からの指示子を使って変換の詳細を与える.

詳細とオプション

  • ToTabularは,通常,データオブジェクトをTabularオブジェクトに変換する方法を制御するために使われる.
  • data の引数には以下を含めることができる.
  • matrixデータの矩形行列 »
    array最初の2レベルが矩形のデータ配列 »
    {assoc1,assoc2,...}連想のリスト »
    Dataset[]任意の深さのほぼ矩形データのDataset »
    TimeSeries[]一変量または多変量の値のTimeSeriesデータ
    TemporalData[]任意の経路数のTemporalDataデータ
    SpatialPointData[]SpatialPointDataデータ »
  • "form"引数の構造指定には以下が含まれる.
  • "Rows"行指向の2Dデータ
    "Columns"列指向のデータ
    "Dataset"多次元データ
    "TimeSeries"TimeSeriesオブジェクト
    "TemporalData"TemporalDataオブジェクト
    "SpatialPointData"SpatialPointDataオブジェクト
  • 配列は,連想 spec の以下の追加的な要素を使って変換できる.
  • "ColumnKeys"Automatic列の名前 »
    "ColumnLevels"Automatic列に平坦化するレベル
    "RowLevels"Automatic行に平坦化するレベル
    "HeaderRows"0列キーとして使用する行の数 »
  • 配列 data にとって,{"RowLevels"rlevs,"ColumnLevels"clevs}は,事実上,Flatten[data,{rlevs,clevs}]に等しい.
  • Datasetは,assoc の以下の追加的な要素を使って変換できる.
  • "ColumnKeys"Automatic列名 »
    "ColumnLevels"Automatic平坦化して列にするレベル
    "RowLevels"Automatic平坦化して行にするレベル
    "LevelNames"Automaticレベルに対応するキー列の名前
  • TimeSeriesTemporalDataは,連想 assoc の以下の追加要素を使って変換できる.
  • "ComponentsToColumns"Automatic複数の値を列に分割するかどうか
  • これに加え,指定 assoc には,任意の"form"の値を含めることができる.
  • "CacheOriginalExpression"True入力のコピーをキャッシュするかどうか »

例題

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  (4)

行のリストからTabularオブジェクトを構築する:

列のリストからTabularオブジェクトを構築する:

列名を指定して行列からTabularオブジェクトを構築する:

共通するキーの連想のリストからTabularオブジェクトを構築する:

スコープ  (18)

配列データ  (6)

データの行列からTabularオブジェクトを構築する:

深さ3の配列をTabularオブジェクトに変換する:

デフォルト構造の場合,配列はリスト要素を持ち2Dであるとみなされる:

"Dataset"形式を指定するとデータが3Dであるとみなされる.このデータの最初の2つの次元は平坦化されて行になる:

"FlattenLevels"指示子を使ってどのレベルを行または列に平坦化するかを指定する:

Flattenで得られた同等の形状:

配列の最初の2レベルは矩形でなければならない:

第2レベルが不揃いである.これは許容されない:

デフォルトで,入力の行すべてがデータ行と解釈される:

第1行をヘッダと解釈する:

"ColumnKeys"パラメータは"HeaderRows"から推測されるキーよりも優先される:

列のラベルが付いたCSVデータをインポートし,これを使ってTabularオブジェクトの列のキーを構築する:

データが矩形かどうかをチェックする:

"HeaderRows"指定を使う:

連想のリスト  (2)

共通するキーの連想のリストからTabularオブジェクトを構築する:

すべての行にあるわけではないキーにはMissing["NotAvailable"]値が割り当てられる:

データ集合  (3)

DatasetオブジェクトをTabularオブジェクトに変換する:

Tabularを直接使う:

ToTabularを使うと列名の制御が容易になる:

DatasetオブジェクトをTabularオブジェクトに変換する:

行として使うレベルに"RowLevels"を指定する:

"ColumnLevels"を使っても同じ結果が得られる:

複数のレベルを使う:

G7諸国の男女の人口についての情報のデータ集合を取り出す:

デフォルトで,最初の2レベルは結果のTabularオブジェクトのキー列に変換される:

これらのレベルの列の名前を指定する:

最初のDatasetレベルだけをキー列に変換し,他の2レベルは拡張キーのままにする:

時系列および一時データ  (4)

一変量の時系列を昨日から始めてTabularに変換する:

多変量の時系列をTabularに変換する:

値の成分を別々の列に分割しない:

単変量複数経路のTemporalDataTabularに変換する:

タイムスタンプは各パスで異なる.値補間を使用してすべてのパスからのタイムスタンプの和集合をリサンプリングすると,タイムスタンプが統一できる:

複数経路複数成分のTemporalDataTabularに変換する:

空間データ  (3)

単一のSpatialPointDataTabularに変換する:

領域はメタデータに格納される:

注釈付きのSpatialPointDataTabularに変換する:

注釈付きの複数の点の構成をTabularに変換する:

オプション  (2)

MissingValuePattern  (2)

デフォルトで,Tabularは明示的なMissing[]式だけを欠落値と解釈する:

追加的に欠落値として解釈されるべき項目のパターンを指定する:

以下の形式も使うことができる:

複数のMissingValuePattern値を指定する:

欠落値として解釈されるべき項目のパターンを指定する:

以下の形式も使うことができる:

アプリケーション  (2)

ToTabularを使って列として与えられたデータをTabularオブジェクトに変換する:

列キーを指定する:

時点と値のペアを可読形式で表示するために,ToTabularを使ってTimeSeriesTabularオブジェクトに変換する:

特性と関係  (2)

単純な data 入力については,ToTabular[data]Tabular[data]に等しい:

デフォルトで,Tabularオブジェクトが作成されるともとの式がキャッシュされる:

したがって,もとの入力はNormalで回復することができる:

"CacheOriginalExpression"Falseを使ってもとのデータをキャッシュしないようにする:

こうすると,Normalは入力の正規化された形を再構築する:

キャッシュしないようにすると生成されるオブジェクトが小さくなる:

考えられる問題  (2)

第2レベルの不揃いさは許容されない:

配列の最初の2レベルは矩形でなければならない:

"LevelNames"が指定されていないと,Datasetの行ラベルが列の"DatasetKey"キーになる:

"LevelName"を指定して列のキーを作成する:

Wolfram Research (2025), ToTabular, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ToTabular.html.

テキスト

Wolfram Research (2025), ToTabular, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ToTabular.html.

CMS

Wolfram Language. 2025. "ToTabular." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ToTabular.html.

APA

Wolfram Language. (2025). ToTabular. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ToTabular.html

BibTeX

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BibLaTeX

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