TreeInsert

TreeInsert[tree,child,pos]

treepos で指定された位置に child を挿入する.

TreeInsert[tree,child,{pos1,pos2,}]

child を複数の位置に挿入する.

TreeInsert[child,pos]

木に適用可能なTreeInsertの演算子形を表す.

詳細とオプション

  • TreeInsertを使うと,Treeオブジェクトの任意の位置に部分木や一般式を葉として挿入できる. »
  • TreeInsert[tree,child,{i,j,}]は位置{i,j,}に部分木 child を挿入する.
  • TreeInsertには,TreePositionによって返された位置指定や,TreeExtractおよびTreeReplacePartのような関数で使われる拡張形式が使える. »
  • 個々の位置指定 pos{part1,part2,}で与えられる.部分指定 partiには以下が含まれる.
  • ii 番目の子
    -i最後から i 番目の子
    {i1,i2,}部分番号 i1, i2, の子のリスト
    "key"キーが"key"の子
    Key[k]任意のキー k を持つ子
  • TreeInsert[tree,child,{p1,p2,}]{p1,p2,}は,piがすべてリストなら個々の位置指定のリストと解釈される.{p1,p2,}はそれ以外の場合は個々の位置指定として解釈される. »
  • TreeInsertは,Partと同じキー指定によって,部分木のAssociationを含む木に使うことができる. »
  • tree が部分木のAssociationを含むなら,TreeInsert[tree,keyvalue,pos]は連想に部分木を挿入する.
  • 指定された位置が"key"またはKey[k]の形なら,TreeInsertは新たな部分木をそのキーに対応する部分木の前に挿入し,このキーが既に存在するなら値を上書きする.
  • 挿入する部分木のキーが既に存在するなら,同じキーを持つ古い部分木は削除される.
  • TreeInsert[child,pos][tree]TreeInsert[tree,child,pos]に等しい.
  • TreeInsertにはTreeと同じオプションが使える.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

指定のデータを持つ葉を木に挿入する:

部分木を任意の位置に挿入する:

複数の位置に挿入する:

TreeInsertの演算子形を使う:

スコープ  (7)

連想  (7)

a の前に部分木を挿入する:

いくつかの部分木を挿入する:

キーを繰り返す部分木を挿入すると前の値が無効にされる:

連想を含む木にキーを使って部分木を挿入する:

キーが文字列の場合,Keyラッパーはあってもなくてもよい:

連想を含む木にキーを使って部分木を挿入する:

連想を含む木に位置を使って部分木を挿入する:

連想を含む木のネストした位置に部分木を挿入する:

連想を含む木のいくつかのネストした位置に部分木を挿入する:

特性と関係  (9)

Treeオブジェクト以外の式を挿入することは葉を挿入することに等しい:

x は葉

として挿入される:

Spliceを使っていくつかの部分木を挿入する:

部分木も,挿入したり,置換したり,削除したりできる:

式の中の頭部から木を構築する:

TreeInsertは木に部分木を挿入する:

これは式に部分式を挿入することに相当する:

Insertは部分式を直接挿入することができる:

子が n ある木については,新たな子の挿入に使える n+1の使用可能な位置がある:

pos がリストではなければ, pos{pos}は同じ位置指定になる:

TreeInsertは位置が繰返し言及されていれば新たな部分木を繰返し挿入する:

TreeInsertTreePositionが返す位置のリストを使うことができる:

以下はTreeExtractが返した部分木である:

TreeInsert[tree,new,{p1,p2,}]は,すべての piがリストなら{p1,p2,}を個々の位置指定のリストとして扱う:

{{1,2},{3,4}}については,新たな部分木が位置{1,2}{3,4}に挿入される:

任意の piがリストではなければ,{p1,p2,}は位置指定のリストとして扱われる:

{{{1,2},{3,4}}}については,新たな部分木が部分12の部分34に挿入される:

考えられる問題  (3)

TreeInsert[tree,new,{}]は位置のリストが空なので任意の部分木を挿入しない:

部分木は根には挿入できない:

部分木は葉には挿入できない:

子がない内側ノードについては,子を位置1に挿入できる:

Wolfram Research (2021), TreeInsert, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeInsert.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2021), TreeInsert, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeInsert.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2021. "TreeInsert." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeInsert.html.

APA

Wolfram Language. (2021). TreeInsert. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeInsert.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_treeinsert, author="Wolfram Research", title="{TreeInsert}", year="2024", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeInsert.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_treeinsert, organization={Wolfram Research}, title={TreeInsert}, year={2024}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeInsert.html}, note=[Accessed: 21-November-2024 ]}