WishartMatrixDistribution
WishartMatrixDistribution[ν,Σ]
自由度 ν 共分散行列ΣのWishart行列分布を表す.
詳細
- WishartMatrixDistributionは,自由度母数 ν が整数のとき,共分散行列Σを持つ多変量ガウス分布の ν 個の独立実現からのサンプル共分散の分布である.
- WishartMatrixDistributionはWishart–Laguerre(ラゲール)アンサンブルとしても知られている.
- Wishart行列分布中の対称行列 についての確率密度はに比例する.ただし, は行列Σの大きさである.
- 共分散行列は次元の任意の正定値対称行列でよく,ν は より大きい任意の実数でよい.
- WishartMatrixDistributionは,MatrixPropertyDistribution,EstimatedDistribution,RandomVariate等の関数とともに使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
この行列が対称行列かつ正定値行列であるかどうかチェックする:
MatrixPropertyDistributionを使ってWishartランダム行列の固有値をサンプルする:
スコープ (6)
両分布のLogLikelihoodを比較する:
アプリケーション (2)
n および p(共分散行列Σの次元)が両方とも大きい場合,恒等共分散を持つWishartアンサンブルからの行列のスケールされた最大固有値はTracy–Widom分布として近似分布に従う:
TracyWidomDistributionで適合度をチェックする:
対称Wishart行列の代数的に独立した成分は既知のPDFを持つ:
MatrixPropertyDistributionを使ってWishart行列の対角成分をサンプルする:
特性と関係 (4)
MatrixPropertyDistributionを使って,恒等共分散を持つWishartランダム行列のスケールされた固有値を表す:
固有値の極限分布はMarchenkoPasturDistributionに従う:
固有値のヒストグラムをPDFと比較する:
と がそれぞれ独立ガウスベクトルとWishart行列である式 は HotellingTSquareDistributionに従う:
MatrixPropertyDistributionを使って式 をサンプルする:
テキスト
Wolfram Research (2015), WishartMatrixDistribution, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/WishartMatrixDistribution.html (2017年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2015. "WishartMatrixDistribution." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2017. https://reference.wolfram.com/language/ref/WishartMatrixDistribution.html.
APA
Wolfram Language. (2015). WishartMatrixDistribution. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/WishartMatrixDistribution.html