"Vernier"

"Vernier"は,Vernier Go!Linkと互換性のあるセンサへの汎用インターフェースを提供する.

Vernier Go!Link にはさまざまなセンサを接続し,圧力,加速度,光度,ガス濃度,科学特性,電磁特性等を測定することができる.

互換性のあるセンサの完全なリストは,VernierのWebサイトに掲載されている.

デバイス発見

    FindDevices["Vernier"]

    Vernierセンサに対するデバイスオブジェクトのリストを返す.

デバイスを開く

デバイスの設定

    DeviceConfigure[dev,"MeasurementInterval"dt]

    デバイスを設定し,時間区間 dt において測定を行う.

  • dt は,秒数あるいは時間を表すQuantity オブジェクトでよい.
  • dt は,"MinMeasurementInterval""MaxMeasurementInterval"のデバイス特性の間になければならない.
  • "MeasurementInterval" Automaticは,"MinMeasurementInterval"を使う.

デバイスの特性

  • Vernierセンサのデバイスオブジェクトの特性には以下が含まれる.
  • "SensorID"センサのタイプを特定する整数
    "SensorName"センサの名前
    "SensorDescription"センサの説明
    "MeasurementInterval"測定間の時間
    "MinMeasurementInterval"測定間の最短設定時間
    "MaxMeasurementInterval"測定間の最長設定時間
    "ProbeType"接続されているプローブのタイプ
    "BufferLength"センサバッファの長さ
  • 同じタイプの複数のセンサが別々のデバイスとして表示されるが,その場合の"SensorID"は同じである.
  • "ProbeType"によく使われる値には,"Analog 10V""Heat Pulser""Photo Gate"がある.

データの読取り

    DeviceRead[dev]

    dev から現在の値を読み取る.

  • DeviceReadは,センサの値をQuantityとして返す.
  • DeviceReadBuffer[dev]

    デバイスバッファのすべての値を読み取る.

  • バッファは,センサから dev["BufferLength"] 個までの値を保存する.
  • DeviceReadBufferは,現在バッファ内にある dev["BufferLength"]個までの値をすべて返す.
  • DeviceReadBufferは,バッファからのセンサの値をQuantityArrayとして返す.

リソースの終了と解放

    DeviceClose[dev]

    デバイスへの接続を閉じる.

例題

  (1)

システム上のVernierデバイスを見付ける:

最初のデバイスに接続する:

デバイスから値を1つ読み取る:

デバイスのバッファからの値をすべて読み取る:

デバイスからの一連の値を10秒間に渡って読み取る: