"Octave" (外部評価システム)

詳細

  • GNU Octaveは数学指向の強力なシンタックスを備えた科学的プログラミング言語である.
  • Octaveバージョン4.2.2以降がサポートされる.
  • Wolfram言語でOctaveが使えるよう設定するためには,ワークフローの「ExternalEvaluate用にOctaveを設定する」の手順に従う.

ExternalEvaluate の使用法

  • ExternalEvaluate["Octave",code] はOctaveでコード列を実行し,Wolfram言語式として結果を返す.

データ型

  • Octaveに組み込まれている次の型がサポートされている:
  • logicalTrue | FalseTrue/Falseのブール値
    int8, int16, int32, etc.Integer整数
    floatReal実数
    complexComplex複素数(Octaveから戻る場合のみ)
    charString文字列
    matrixListオブジェクトのリスト
    structAssociation連想配列
    cellListさまざまなサイズや型の可変コンテナ
    InfComplexInfinity無限の大きさの数量
    NaNIndeterminate定義が不十分な数値結果

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

Octaveで2+2を評価すると結果が戻る:

配列はリストとして返される:

>とタイプしてドロップダウンメニューからOctaveを選ぶと,評価にExternalEvaluateを使うコードのセルが得られる:

cos([pi,0])

スコープ  (11)

Octaveでブール文を評価すると結果が戻る:

Octaveで複素数の大きさを計算すると結果が戻る:

Octaveの辞書は連想として返される:

OctaveでComplex(複素)数を生成すると結果が戻る:

セッションオプション  (4)

"ReturnType"  (2)

Octave評価システムでは,デフォルトの戻り型は"Expression"である:

数,文字列,リスト,連想は自動的に"Expression"戻り型にインポートされる:

"Version"  (1)

"Version"を使うと,特定のバージョンのOctaveだけが確実に使われるようにすることができる:

"Evaluator"  (1)

指定された"Evaluator"を使ってOctaveコードを評価する:

コマンドオプション  (4)

"Command"  (2)

1つのOctaveコード列だけが与えられると,コマンドはすぐに実行される:

上は,次の形式を使ってコマンドを書くことと同じである:

CloudObjectにコードを置く:

クラウドから直接評価する:

上は,次のフォームを使ってコマンドを書くことと同じである:

"Arguments"  (2)

"Arguments"を使うと引数を含む評価の結果を呼び出すことができる:

リストではない引数が与えられると,1つの引数が関数に渡される:

"Command"内部で関数を定義して,"Arguments"を使ってそれを直接呼び出すことができる:

Ruleを使っても同じ結果を得ることができる:

ExternalFunctionを作成することで引数を渡すこともできる:

アプリケーション  (1)

Octaveで無名関数を使う:

この関数を使う:

セッションを終了する: