"R" (外部評価システム)

詳細

  • Rは統計計算およびグラフィックス向けの言語および環境である.
  • Rを使ったExternalEvaluateRLinkを介して動作する.RLinkが機能していればそれ以上の設定は必要ない.

ExternalEvaluateの使用法

  • ExternalEvaluate["R",code] はRのコード列を実行し,Wolfram言語式として結果を返す.

データ型

  • Rに組み込まれた以下の型がサポートされている:
  • logicalTrue | Falseブール値True/False
    integerInteger整数
    doubleReal実数
    complexComplex複素数
    characterString文字列
    arrayListオブジェクトのリスト
    vectorList同じデータ型のオブジェクトのリスト
    listList異なるデータ型のオブジェクトのリスト
    matrixList多次元リスト
    data frameRDataFrameRLinkデータ型
    NAMissing欠損値

使用法

  • Rの呼出しはExternalEvaluateで実行されるか外部言語の呼出しで実行されるかに関わらず,すべて単一のRセッションで実行する.
  • 使用されるRセッションはRLinkで使われるのと同じであるため,RLink関数を使う呼出しとExternalEvaluateを使う呼出しをインターリーブすることができる.

例題

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  (3)

スカラーを入力すると,Rは自動的に長さ1のベクトルであると解釈する:

RのリストはWolfram言語のリストとして返される:

>とタイプしてドロップダウンメニューからRを選ぶと,評価にExternalEvaluateを使うコードセルが得られる:

seq(0,pi,by=0.2)

スコープ  (5)

ブール式を評価する:

Rではデフォルトで数値はdouble型である:

Lを加えると,数値を整数に強制することができる:

RのオブジェクトはRLinkRObject式として返される:

Rの関数はRLinkRFunction式として返される:

ExternalEvaluateRLinkの関数を使って,同じRセッションの呼出しを混ぜることができる: