HDF (.hdf)
予備知識
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- MIMEタイプ:application/x-hdf
- HDFデータ形式バージョン4.
- 多次元データを表す汎用形式.
- 科学データの保管,管理,交換に使われる.
- HDFはHierarchical Data Formatの頭字語である.US National Center for Supercomputing Applications (NCSA)によって開発された.
- バイナリファイル形式.
- HDFバージョン5とは非互換である.
ImportとExport
- Import["file.hdf"]はHDFファイルをインポートし,ファイルに保管されたデータの名前を返す.
- Export["file.hdf",expr]は多次元配列をHDFファイルにエキスポートする.
- Import["file.hdf"]はファイルに含まれる全データの名前を表す文字列のリストを返す.
- Export["file.hdf",{expr1,…},{"Datasets",{"/dataset1",…}}]はHDFファイルを作成し,配列{expr1,…}を別々のデータとして保管する.
- Import["file.hdf",elem]はHDFファイルから指定の要素をインポートする.
- Import["file.hdf",{elem,suba,subb,…}]はサブ要素をインポートする.
- Import["file.hdf",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポート形式はImport["file","HDF"]またはImport["file",{"HDF",elem,…}]で指定できる.
- Export["file.hdf",expr,elem]はexpr が要素elem を指定してるとしてHDFファイルを作成する.
- Export["file.hdf",{expr1,expr2,…},{{elem1,elem2,…}}]は各expri が対応するelemi を指定しているとして扱う.
- Export["file.hdf",expr,opt1->val1,…]は指定の値を持つ指定のオプション要素でexpr をエキスポートする.
- Export["file.hdf",{elem1->expr1,elem2->expr2,…},"Rules"]は規則を使ってエキスポートする要素を指定する.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import, Export ファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Data" 配列のリストとしてインポートされた全データ "Datasets" 全データ名 - Importはデフォルトで"Datasets"要素をHDF形式に使用する.
- データの指定と選択:
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"Datasets",n n 番目のデータ "Datasets",dataset 名前付きデータ - メタ情報要素:
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"DataFormat" 各データを表すのに使用する型 "Dimensions" 各データのデータ次元 - "DataFormat"に使用できる値:
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"Integer8" 8ビット整数 "Integer16" 16ビット整数 "Integer32" 32ビット整数 "UnsignedInteger8" 8ビット符号なし整数 "UnsignedInteger16" 16ビット符号なし整数 "UnsignedInteger32" 32ビット符号なし整数 "Real32" IEEE単精度数 "Real64" IEEE倍精度数
例題
例 (2)
カラースキームを指定してArrayPlotとして描画する: