TeX (.tex)

予備知識

    • MIMEタイプ:application/x-tex
    • TeXタイプセッティングシステムでプログラミング言語.
    • 数学的または科学的な出版物やその他の専門文書のタイプセットによく使用される.
    • プレーンテキスト形式.
    • 多ページドキュメントのコンテンツやレイアウトを表現する.
    • 1977年以来Donald Knuthによって開発されている.

Export

  • Export["file.tex",expr]ToBoxes から得られた任意のボックス式だけでなく,任意の式,NotebookあるいはCellオブジェクトもTeX形式にエキスポートする.
  • エキスポートされたTeXにはWolframシステム内に存在するドキュメント構造のほとんどを維持するマークアップ構成要素も含まれる.
  • Exportはただ単にTeX言語の断片を生成するのではなく,常に完全なAMS-LaTeXドキュメントを生成する.
  • TeXFormを使ってTeXバージョンのタイプセット式を作成することができる.
  • Export["file.tex",expr,elem]expr が要素elem を指定するものとして扱って,TeXファイルを作成する.
  • エキスポートの形式はコマンドExport["file",expr,"TeX"]を使って明示的に指定することができる.
  • Exportについての一般的な完全情報は関数ページを参照のこと.
  • ExportStringはTeX形式をサポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

ノートブックインターフェース

  • ノートブックフロントエンドでは, 別名で保存 を使って使用中のノートブックをTeXファイルとしてエキスポートすることができる.
  • 選択範囲の形式保存」を使ってノートブックの選択された部分をTeXにエキスポートすることができる.

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト

オプション

  • 詳細なExportオプション:
  • "BoxRules"{}Wolfram言語のボックス式からTeX要素へのマッピングを指定する
    "ConversionRules"AutomaticWolframシステムセルスタイルからTeX要素へのマッピングを指定する
    "DocumentClass""article"どのLaTeXのドキュメントタイプを使用するか
    "MathOutput""TeX"タイプセット式のために使用する形式
    "UsePackages"Automatic\usepackage{}に含むパッケージのリスト
  • "DocumentClass"の典型的な設定には"article","report","letter"等が含まれる.
  • "MathOutput"で可能な値:
  • "EPS"タイプセット式を EPSに変換する(別のファイルに保持される)
    "TeX"すべてのタイプセット式を埋め込まれたTeXマクロにフォーマットする

例題

  (6)

任意の式をTeXにエキスポートする:

以下では,Cell式をTeXに変換する:

Wolframシステムのスタイル要素をユーザ定義されたTeXマクロに変換する"ConversionRules" を指定する:

"ConversionRules"オプションを使って番号付き方程式を作成する:

タイプセット式をEPSに変換する.変換したものは別のファイルに保持される:

"BoxRules"オプションを使って,Wolfram言語のボックスがどのようにTeXに変換されるかをカスタマイズする: