並列計算
Wolfram言語は独自の統合され,自動化された並列計算環境を提供する.何も設定しなくても,Wolfram言語の記号文字と,完全なインタラクティブ機能とシームレスなローカルおよびネットワークの操作により,種々の既存の,あるいは新しい並列計算パラダイムとデータ共有モデルが可能となる.
自動並列化
Parallelize — 自動並列化を用いて式を評価する
ParallelTry — 異なる計算を並列に試み,得られた最初の結果を返す
計算の設定とブロードキャスト »
ParallelEvaluate — 全並列サブカーネルで1つの式を評価する
DistributeDefinitions — 定義を全並列サブカーネルに分配する
ParallelNeeds — 全並列サブカーネルに同じパッケージをロードする
データの並列化 »
ParallelMap ▪ ParallelTable ▪ ParallelSum ▪ ...
ParallelCombine — 式を並列で評価し,結果を結合する
並行性制御 »
ParallelSubmit — 並行評価する式を送信する
WaitAll — 全並行評価が終了するのを待つ
WaitNext — 並行評価のリストの次のものが終了するのを待つ
共有メモリと同期 »
SetSharedVariable — サブカーネル間で値を同期させるシンボルを指定する
SetSharedFunction — 評価を同期させる関数を指定する
CriticalSection — ロック変数を使って並行アクセスを同期する
$SharedVariables ▪ $SharedFunctions ▪ UnsetShared
設定 »
LaunchKernels — 指定の数のサブカーネルを起動する
$KernelCount — 実行中のサブカーネル数
$KernelID ▪ AbortKernels ▪ CloseKernels ▪ ...
$ProcessorCount — 現在のコンピュータのプロセッサコアの数
マルチプロセッサおよびマルチコアの計算
Compile — 並列に実行するコンパイル済み関数を作成する
Parallelization — コンパイル済みの関数を並列に実行する
CompilationTarget — 機械レベルのコンパイル済み並列関数を作成する
GPU計算 »
CUDAFunctionLoad — CUDAを使ってGPUで実行するユーザ定義の関数をロードする
OpenCLFunctionLoad — OpenCLを使ってGPUで実行するユーザ定義の関数をロードする
リモート計算 »
LocalEvaluate — ローカルカーネルで式を評価する
RemoteEvaluate — 1つまたは複数のリモートカーネルで式を評価する
ファイルベースの並列化
FileSystemScan ▪ FileSystemMap