AnatomyData

AnatomyData[entity,property]

解剖学的構造 entity について,指定された property の値を与える.

AnatomyData[{entity1,entity2,},property]

指定された構造実体についての特性値のリストを与える.

AnatomyData[entity,property,annotation]

指定された property に関連する指定された annotation を与える.

詳細

  • AnatomyData[]は,解剖学的構造の実体すべてのリストを返す.
  • AnatomyData["Properties"]は,使用できる特性のリストを返す.
  • AnatomyData中で指定される entity は,EntityEntityClass,実体の正規名,あるいはそれらのリストでよい.
  • 指定された property は,EntityPropertyEntityPropertyClass,特性の正規名,あるいは特性のリストでよい.
  • 特定の場合に適用できない特性あるいは未知の特性は,Missing[]と表示される.
  • 特性には以下が含まれる.
  • "AdjacentJointCount"隣接関節数
    "AdjacentJoints"隣接関節
    "AdjacentStructures"隣接臓器
    "AfferentVessel"輸入リンパ管
    "AlternateNames"別名
    "AnatomicalGroup"解剖学的群
    "AnatomicalRegion"解剖学的領域
    "AnatomicalSpace"解剖学的空間
    "ArterialSupply"動脈供給
    "ArticulatingBones"関節骨
    "AttachedMuscleCount"付着した筋肉数
    "AttachedMuscles"付着した筋肉
    "AttachedStructure"付着構造
    "BilateralComponents"両側構成要素
    "BodyLocationImage"部位の画像
    "BoneArticulation"骨関節
    "BoneArticulationCount"骨関節数
    "Branches"
    "CellSurfaceSpecialization"細胞表面の特化
    "ConstitutionalParts"構成部位
    "Contents"内容物
    "ContinuationBranches"連続肢
    "ContinuousStructures"連続構造
    "Definition"定義
    "Density"密度
    "Depth"深度
    "DerivedStructures"派生構造
    "DevelopmentalOrigin"発生学的起源
    "Diameter"直径
    "DistallyContinuousStructure"抹消連続構造
    "EfferentVessel"輸出リンパ管
    "EnclosingCuboid"包み込んでいる立方
    "EnclosingSphere"包み込んでいる球
    "EnclosingSphereDiameter"包み込んでいる球の直径
    "EnclosingSphereRadius"包み込んでいる球の半径
    "ExternalStructure"外部構造
    "FascicularArchitecture"束構造
    "Function"関数
    "GermOrigin"細菌の起源
    "Graphics3D"3Dグラフィックス
    "Graphics3DPrimitives"3Dグラフィックスプリミティブ
    "IncludedArteries"動脈
    "IncludedBones"
    "IncludedCartilages"軟骨
    "IncludedJoints"関節
    "IncludedLigaments"靭帯
    "IncludedLymphaticVessels"リンパ管
    "IncludedMuscles"筋肉
    "IncludedNerves"神経
    "IncludedOrgans"臓器
    "IncludedTendons"
    "IncludedVeins"静脈
    "Innervations"神経支配
    "InputPathway"流入経路
    "InsertedMuscleCount"挿入筋肉数
    "InsertedMuscles"挿入筋肉
    "InternalStructure"内部構造
    "LatinName"ラテン語名
    "Length"長さ
    "LymphaticDrainage"リンパ排液
    "LymphaticSource"リンパの起源
    "Mass"体積
    "Members"部位
    "MinimumCentroidSphere"最小図心球
    "MuscleAction"動作
    "MuscleAntagonist"拮抗筋
    "MuscleAttachmentSites"付着部位
    "MuscleInsertion"挿入
    "MuscleOrigin"起源
    "Name"名称
    "NearbyStructures"近接構造
    "NerveSupply"神経供給
    "NeuronalInput"神経入力
    "NeuronalOutput"神経出力
    "OriginatedMuscleCount"(そこを)起源とする筋肉数
    "OriginatedMuscles"(そこを)起源とする筋肉
    "OutputPathway"流出経路
    "PathwayComponents"経路成分
    "PathwayDestination"経路の目的地
    "PathwayDiagram"経路図
    "PathwayDirection"経路の方向
    "PathwayOrigin"経路の出発点
    "PathwayProjectionSide"経路投影面
    "PrimaryInnervations"主神経支配
    "PrimarySegmentalSupply"主部分供給
    "ProximallyContinuousStructure"近位連続構造
    "ReceptorType"受容体型
    "RegionalParts"領域部分
    "RegionBounds"領域境界
    "RegionCentroid"領域図心
    "Root"
    "SecondaryInnervations"
    従神経支配
    "SecondarySegmentalSupply"従部分供給
    "SegmentalSupply"部分供給
    "SensoryFiberType"感覚繊維タイプ
    "Shape"
    "SiteOfDecussation"交差面
    "SpinalNerveInnervations"脊髄神経支配
    "Stem"
    "Stimulus"刺激
    "StructuralGroup"構造群
    "StructureType"構造タイプ
    "Supplies"供給
    "SurfaceArea"表面積
    "SystemicGroup"全身群
    "Tributaries"分岐
    "TypicalMorphology"代表的な形態
    "TypicalNumber"代表的な数
    "UMLSConceptID"UMLSコンセプトID
    "VenousDrainage"静脈排出路
    "VenousSource"静脈の起源
    "Volume"体積
    "WeightPercentageOfTotalBody"全身の重量百分率
    "Width"
  • 領域関連特性には以下がある.
  • "MeshRegion"メッシュ表現
    "Region"幾何学領域
  • AnatomyDataの特性の中にはAnatomyData[property]の形で全体として使用できるものがある.以下はその例である.
  • "Entities"使用可能な全実体
    "EntityCount"使用可能な実体の総数
    "Classes"使用可能な全実体クラス
    "EntityClassCount"使用可能な実体クラスの総数
    "SampleEntities"サンプル実体のリスト
    "SampleEntityClasses"サンプル実体クラスのリスト
    "EntityCanonicalNames"すべての実体の正規名のリスト
    "PropertyCanonicalNames"全特性の正規名のリスト
    "EntityClassCanonicalNames"全実体クラスの正規名のリスト
    "RandomEntities"擬似ランダムなサンプル実体
    {"RandomEntities",n}n 個の擬似ランダムな実体
    "RandomEntityClasses"擬似ランダムなサンプル実体クラス
    {"RandomEntityClasses",n}n 個の擬似ランダムな実体クラス
  • AnatomyData[entity,property,annotation]の第3引数として次の注釈を使うことができる
  • "Qualifiers"特性の可能な限定子のリスト
    "QualifierValues"各限定子に与えることができる値のリスト
    "DefaultQualifierValues"特性の限定子のデフォルト値のリスト
    "Description"特性のテキストによる簡単な説明
    "Definition"特性のテキストによる詳細な定義
    "Source"特性の出典情報
    "Date"実体と特性のペアの値に関連した日付(もしあれば)
    "PhysicalQuantity"実体と特性のペアの値に関連した物理量
    "Unit"実体と特性のペアの値に関連した単位
    "EntityAssociation"実体および実体と特性のペアの値の連想
    "PropertyAssociation"特性および実体と特性のペアの値の連想
  • 関数が annotation として与えられている場合,これは結果のデータを集約するのに使われる.次はよく使われる集約関数である.
  • Min最小値
    Max最大値
    Mean平均値
    Commonest最頻値
    Median中央値
    Total合計を返す
    Length要素数

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

を使う:

解剖学的構造の特性を求める:

解剖学的構造の特性を求める:

解剖学的構造の3Dモデルを求める:

スコープ  (69)

実体(この場合は骨)を統合する関節を求める:

物理的に近接している(しかし付着はしていない)解剖学的構造を求める:

リンパがリンパ結節に向かって運ばれているリンパ連結を求める:

解剖学的構造が属する領域を求める:

実体が含まれる解剖学的空間を求める:

動脈が血液を構造に運んでいる動脈血供給を求める:

指定関節における関節骨を求める:

構造に付着している筋肉を求める:

解剖学的構造の左側成分と右側成分とを求める:

構造が接合されている骨を求める:

動脈,静脈,神経,気管支等の分岐を求める:

解剖学的構造からなる成分を求める:

ある構造に付着した構造を求める:

ある構造が接続している物理的に連続している構造を求める:

ある構造の発生学的起源を求める:

ある構造がその一部である遠位(体の中心から離れた)連続構造を求める:

リンパがリンパ結節から運び出される,ある構造のリンパ接合を求める:

ある構造集合を包み込んでいる直方体を可視化する:

構造を包み込んでいる球を可視化する:

解剖学的構造の機能を求める:

構造の3Dモデルを見る:

3Dモデルには各部分のメタデータが含まれている:

構造の各部分の名前を抽出する:

Interpreterを使って対応する実体を求める:

構造の各部分のUMLSコンセプトIDを抽出する:

構造の各部分の出典を求める:

構造に属する動脈を求める:

構造に属する骨を求める:

構造に属する軟骨を求める:

構造に属する関節を求める:

構造に属する靭帯を求める:

構造に属するリンパ管を求める:

構造に属する筋肉を求める:

構造に属する神経を求める:

構造に属する臓器を求める:

構造に属する腱を求める:

構造に属する静脈を求める:

神経から栄養を受けている構造を求める:

構造に挿入されている筋肉を求める:

構造のラテン語名を求める:

構造の出力リンパ接続を求める:

構造がリンパを流し出す起源を求める:

複合構造に属する体の部分を求める:

指定された筋肉収縮と関連がある動作(関節の動き)を求める:

拮抗作用のある筋肉を求める:

構造に付着物がある場所を求める:

筋肉の骨への遠位付着部を求める:

筋肉の骨への近位付着部を求める:

他の構造に近い構造を求める:

構造に入力接続を与える神経を求める:

構造への入力接続を求める:

構造への出力接続を求める:

構造を起源とする筋肉を求める:

構造を刺激する一次脊髄神経を求める:

構造の一次刺激を求める:

構造が付属する(体の中心に向かう)近位連続構造を求める:

構造の局部的下位区分を求める:

"RegionBounds"を使って可視化境界の制限を促進する:

膵臓の領域境界を抽出する:

膵臓の中心以外の構造すべてを可視化する:

いくつかの構造の領域中心を接続する線を描く:

構造の根を求める:

構造を刺激する二次脊髄神経を求める:

構造の二次刺激を求める:

構造の脊髄神経分布を求める:

構造の形を求める:

脊髄構造の神経支配を求める:

構造の幹あるいは下流構造を求める:

指定された構造がその一部となっている構造概念を求める:

構造の細胞組織あるいは構造タイプを求める:

指定された動脈血の供給によって栄養を受けている構造を求める:

構造が属する体組織を求める:

構造の分岐を求める:

構造のUMLS IDを求める:

構造の静脈排出路を求める:

指定された静脈が血液を排出するソース構造を求める:

アプリケーション  (1)

空気で満たされた横行結腸の固有周波数を計算する:

横行結腸の共鳴周波数を聞く:

特性と関係  (2)

構造は計算メッシュとして表すことができる:

AnatomyDataからの実体もAnatomyPlot3Dと一緒に使って関連付けられている3Dモデルを変更することができる:

おもしろい例題  (3)

実体の3Dモデルのためにさらに多くの位置コンテキストを与える:

構造の3Dモデルを見て,ツールチップで下位区分にラベルを付ける:

メッシュ領域(単位:平方ミリメートル)を使って構造の面積を求める:

Wolfram Research (2015), AnatomyData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AnatomyData.html (2016年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2015), AnatomyData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AnatomyData.html (2016年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2015. "AnatomyData." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/AnatomyData.html.

APA

Wolfram Language. (2015). AnatomyData. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AnatomyData.html

BibTeX

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BibLaTeX

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