ChatSubmit

ChatSubmit[chat,prompt]

フォローアップを追加する promptChatObject chat に非同期的に送信する.

詳細とオプション

  • ChatSubmitは,ChatObject内の会話を非同期的に続けるために使われる.
  • ChatSubmitには,外部サービスの認証,請求,インターネット接続が必要である.
  • 次は,prompt の可能な値である.
  • "text"静的テキスト
    LLMPrompt["name"]レポジトリのプロンプト
    StringTemplate[]テンプレートテキスト
    TemplateObject[]プロンプト作成用のテンプレート
    Image[]画像
    {prompt1,}プロンプトのリスト
  • TemplateObjectで作られたプロンプトはテキストと画像を含むことができる.すべてのLLMが画像入力をサポートする訳ではない.
  • ChatSubmitTaskObject[]を返す.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • Authentication Inherited明示的なユーザIDとAPIキー
    HandlerFunctions 生成されたイベントの扱い方
    HandlerFunctionsKeys Automaticハンドラ関数に与えるパラメータ
    LLMEvaluator Inherited使用するLLM設定
  • ChatSubmitの非同期実行の間にさまざまなイベントが生成されることがある.
  • 次は,LLMによってトリガされるイベントである.
  • "ContentChunkReceived"受信された増分メッセージの内容
    "StoppingReasonReceived"受信された生成停止の理由
    "MetadataReceived"受信された他のメタデータ
    "ToolRequestReceived"受信されたLLMToolRequest[]
    "UsageInformationReceived"受信された増分使用法情報
  • 次は,ローカル処理によってトリガされるイベントである.
  • "ChatObjectGenerated"生成された最終ChatObject[]
    "ToolResponseGenerated"生成されたLLMToolResponse[]
  • 次は,タスクフレームワークによってトリガされるイベントである.
  • "FailureOccurred"計算中に生成された失敗
    "TaskFinished"完全に終了したタスク
    "TaskRemoved"削除されつつあるタスク
    "TaskStarted"開始されたタスク
    "TaskStatusChanged"タスクのステータスが変わった
  • HandlerFunctionsf は,すべてのイベントに f を使う.
  • HandlerFunctions-><|,"eventi"->fi,|>指定の fi[assoc]eventiが生成されるたびに評価される.assoc の要素はHandlerFunctionsKeysの設定で指定されたキーを持つ.
  • 次は,HandlerFunctionsKeysによって指定される可能なキーである.
  • "ChatObject"変更されたChatObject[]
    "ContentChunk"メッセージ部分
    "EventName"処理されているイベント名
    "Failure"タスクが失敗したときに生成される失敗オブジェクト
    "Model"メッセージの生成に使われるモデル
    "Role"メッセージの著者のロール
    "StoppingReason"生成が停止された理由
    "Task"ChatSubmitによって生成されたタスクオブジェクト
    "TaskStatus"タスクの状態
    "TaskUUID"一意的なタスク識別子
    "Timestamp"メッセージのタイムスタンプ
    "ToolRequest"受信されたLLMToolRequest[]
    "ToolResponse"最後に生成されたLLMToolResponse[]
    "UsageIncrement"トークンユースエージの更新
    {key1,}キーのリスト
    Allすべてのキー
    AutomaticHandlerFunctionsに辞書的に現れるキー
  • まだ受け取られていない値はMissing["NotAvailable"]として与えられる.
  • LLMEvaluatorInheritedに設定されていると,chat で指定されたLLM設定が使われる.
  • LLMEvaluatorは,LLMConfigurationオブジェクトまたは以下の任意のキーを持つ連想に設定できる.
  • "MaxTokens"生成するトークンの最大量
    "Model"ベースモデル
    "PromptDelimiter"プロンプト間に挿入する文字列
    "Prompts"初期プロンプトまたはLLMPromptGeneratorオブジェクト
    "StopTokens"それによって生成を止めるトークン
    "Temperature"サンプリング温度
    "ToolMethod"ツールの呼出しに使用するメソッド
    "Tools"利用できるようにするLLMToolオブジェクトのリスト
    "TopProbabilities"サンプリングクラスのカットオフ
    "TotalProbabilityCutoff"サンプリング確率のカットオフ(核サンプリング)
  • "Model"の有効な形には以下がある.
  • name名前付きのモデル
    {service,name}service からの名前付きのモデル
    <|"Service"service,"Name"name|>完全に指定されたモデル
  • "Prompts"で指定されたプロンプトは,ロールが"System"に設定された chat 内のメッセージの先頭に追加される.
  • 複数のプロンプトは"PromptDelimiter"特性で分割される.
  • 生成されたテキストは分布からサンプリングされる.サンプリングの詳細はLLMEvaluatorの次の特性で指定できる.
  • "Temperature"tAutomatic正の温度 t を使ったサンプリング
    "TopProbabilities"kAutomatic確率が最も高い k 個の確率クラスだけからサンプリングする
    "TotalProbabilityCutoff"pAutomatic少なくとも累積確率 p で最も可能性の高い選択肢の中からサンプリングする (核サンプリング)
  • これらのパラメータのAutomaticという値は,指定された"Model"のデフォルトを使う.
  • 次は,"ToolMethod"の可能な値である.
  • "Service"service のツールメカニズムに依存する
    "Textual"プロンプトに基づいたツールの呼出しを使う
  • 次は,Authenticationの可能な値である.
  • Automatic認証スキームを自動的に選択する
    Inheritedchat から設定を継承する
    Environment環境変数中のキーをチェックする
    SystemCredentialシステムのキーチェーンのキーをチェックする
    ServiceObject[]サービスオブジェクトから認証を継承する
    assoc明示的なキーとユーザIDを与える
  • AuthenticationAutomaticのとき,関数はEnvironmentおよびSystemCredential内の変数ToUpperCase[service]<>"_API_KEY"をチェックする.それ以外の場合はServiceConnect[service]を使う.
  • Authenticationassocassoc は以下のキーを含むことができる.
  • "ID"ユーザID
    "APIKey"認証に使われたAPIキー
  • ChatSubmitは機械学習を使う.含まれるメソッド,訓練集合,バイアスはWolfram言語のバージョンによって異なることがあり,与えられる結果も異なる可能性がある.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

新規チャットを作成する:

会話にメッセージを加え,結果を res に割当てて応答として送信する:

生成された会話を調べる:

マルチモーダルモデルから生成された応答の一部を受信次第取り出す:

生成の全ステップを表示する:

スコープ  (2)

非同期的に新たな会話を始める:

タスクの現在のステータスを調べる:

生成された会話を調べる:

既存の会話を非同期的に続ける:

生成された会話を調べる:

オプション  (14)

Authentication  (4)

APIのための認証キーを与える:

システムのキーチェーンの中にキーを探す:

キーの名前を指定する:

システム環境の中にキーを探す:

サービスオブジェクトを介して認証する:

HandlerFunctions  (2)

生成された全イベント名をメッセージウィンドウに出力する:

存在しないモデルに対してサービスが生成した失敗を捉える:

HandlerFunctionsKeys  (3)

ハンドラ関数に渡されるハンドラ関数のキーを明示的にリストする:

ハンドラ関数にあるスロットからHandlerFunctionsKeysの値を辞書的に推測するように設定する(デフォルト):

すべてのハンドラ関数のキーをハンドラ関数の引数に含める:

LLMEvaluator  (5)

答を生成するサービスを指定する:

サービスとモデルの両方を指定する:

デフォルトで,テキスト生成は終了トークンが生成されるまで続く:

生成するサンプル(トークン)数を制限する:

サンプリングは零度で行うように指定する:

高い温度を指定して生成されるものがより変化するようにする:

結果を比較する:

分布を切断する前に最大累積確率を指定する:

自動的に会話に追加するプロンプトを指定する:

アプリケーション  (1)

ツールの呼出し  (1)

LLMが呼び出せるツールを定義する:

このツールでチャットオブジェクトのインスタンスを作成する:

ツールを使って厳密な答が得られる質問をする:

生成された会話を調べる:

Wolfram Research (2025), ChatSubmit, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ChatSubmit.html.

テキスト

Wolfram Research (2025), ChatSubmit, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ChatSubmit.html.

CMS

Wolfram Language. 2025. "ChatSubmit." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ChatSubmit.html.

APA

Wolfram Language. (2025). ChatSubmit. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ChatSubmit.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_chatsubmit, author="Wolfram Research", title="{ChatSubmit}", year="2025", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/ChatSubmit.html}", note=[Accessed: 15-January-2025 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_chatsubmit, organization={Wolfram Research}, title={ChatSubmit}, year={2025}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/ChatSubmit.html}, note=[Accessed: 15-January-2025 ]}