Element
Element[x,dom]
または x∈dom は,x が領域 dom の要素であることを宣言する.
Element[x,reg]
または x∈reg は,x が領域 reg の要素であることを宣言する.
Element[x1x2…,dom]
すべての xiが dom の要素であることを宣言する.
Element[patt,dom]
パターン patt にマッチする任意の式が dom の要素であることを宣言する.
詳細
- x∈dom は,x el dom または x \[Element] dom として入力できる.
- Elementは,Simplifyおよび関連する関数の仮定を設定するのに使用される.
- dom は,数値領域あるいはにおける領域である.
- 可能な領域 dom
-
Algebraics 代数的数 Booleans TrueまたはFalse Complexes 複素数 Integers 整数 Primes 素数 Rationals 有理数 Reals 実数 - 可能な領域 reg はRegionQによって定義される.
- x が数値の場合,x∈dom は,可能なら直ちに評価される.
- 領域 dom については,{x1,x2,…}∈domは(x1x2…)∈dom と同等である.
- 領域 reg については,{x1,x2,…}∈reg は座標x1,x2,…の点は reg に属すると宣言する.
- {x1,x2,…}∈dom は,真偽が直ちに決定できない場合,(x1x2…)∈dom に評価される.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
スコープ (9)
TraditionalFormによる表示:
特性と関係 (2)
単一の変数の場合,Elementの否定は自動的にNotElementに変換される:
変数が複数の場合,Elementの否定は自動的には簡約されない:
LogicalExpandを使ってNotElementについての表現を求める:
Elementは,領域の帰属関係を宣言する:
RegionMemberは明示的な領域の帰属条件を与える:
考えられる問題 (1)
領域構成が不明の場合,Element文は評価されずに残る:
テキスト
Wolfram Research (1999), Element, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Element.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1999. "Element." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/Element.html.
APA
Wolfram Language. (1999). Element. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Element.html