EngineeringForm
EngineeringForm[expr]
すべての実数を工学用表記にして expr を出力する.
EngineeringForm[expr,n]
n 桁精度で数を出力する.
詳細とオプション
- 「工学用表記」では,指数は常に3の倍数で与えられる.
- 次のオプションを与えることができる.
-
DigitBlock Infinity 区切り間の桁数 ExponentFunction Automatic 指数部に適用する関数 ExponentStep 3 指数が増加する際のステップ数 NumberFormat Automatic 仮数,底,指数を組み合せるのに使う関数 NumberMultiplier "×" 乗算を示すのに使う文字列 NumberPadding {"",""} 左右の充填に使う文字列 NumberPoint "." 小数点を示す文字列 NumberSeparator {",", " "} 小数点以上と以下との間に挿入する文字列 NumberSigns {"-",""} 正負の数字を表す符号のために使う文字列 SignPadding False 符号の後に余白を入れるかどうか - EngineeringFormとBaseFormを混在させることができる
- EngineeringForm[expr]のタイプセット形式は,入力で使われる際は expr と同じであると解釈される. »
- EngineeringFormは,入力を評価してEngineeringForm[expr]になるときは出力には現れない. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
オプション (11)
特性と関係 (5)
EngineeringFormはデフォルトで3の倍数の指数を使う:
NumberFormとPaddedFormはデフォルトで5より大きい指数を含む:
ScientificFormはデフォルトで,小数点の左が1桁である:
AccountingFormは指数を使わない:
MatrixFormあるいはTableFormの数の表示に影響する:
EngineeringForm[expr]のタイプセット形式は,入力で使われるときは expr と同じであると解釈される:
出力をコピーして入力セルにペーストする.1.234×103は1234.であると解釈される:
EngineeringFormは,入力を評価するとEngineeringForm[expr]になるときは出力には現れない:
Outには,EngineeringForm[1234.]ではなく値1234.が割り当てられる:
考えられる問題 (2)
要求された精度が低い場合はプレースホルダのゼロが必要なことがある:
EngineeringFormは,出力のトップレベルから省略された場合でも部分式からは削除されない:
出力はEngineeringFormではない:
しかし,変数 e はEngineeringFormなので,続く評価に影響するかもしれない:
EngineeringFormが介在するため乗算は評価されない:
まず変数に割当てを行い.次に結果にEngineeringFormを適用することで計算可能性を維持する:
テキスト
Wolfram Research (1988), EngineeringForm, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/EngineeringForm.html (2003年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "EngineeringForm." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2003. https://reference.wolfram.com/language/ref/EngineeringForm.html.
APA
Wolfram Language. (1988). EngineeringForm. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/EngineeringForm.html