Inactive

Inactive[f]

f の非アクティブな形である.

詳細

  • Inactive[f][args]は,事実上,f に関連する評価が行われない,f[args]の純粋に記号的な形である.
  • InactiveInactivateを用いて式に挿入することができる.
  • Inactive[f]StandardFormで表示される.f あるいは f に関連する任意の特別な出力は灰色で表示される.
  • InactiveTraditionalFormには影響しない.
  • Inactiveは属性HoldFirstを有し,その第1引数は評価されない.
  • Inactive[atom]は,記号以外の原子に対しては atom を返す.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

Lengthを非アクティブにする:

式を評価する:

Plusを非アクティブにする:

アクティブな式と非アクティブな式の等式を表示する:

非アクティブなオブジェクトは,StandardFormでは灰色表示になる:

TraditionalFormでは灰色表示にはならない:

スコープ  (13)

基本的な用法  (5)

非アクティブな式を定義する:

Activateを使って式を評価する:

Inactivateを使って非アクティブな式を作る:

式を評価する:

2つの非アクティブな項がある式:

式のいろいろな部分をアクティブにする:

記号gのみを非アクティブにする:

gをアクティブにする:

ghを非アクティブにする:

hをアクティブにする:

形式的な操作  (5)

積分の非アクティブな形:

非アクティブな形を微分する:

ラプラス(Laplace)変換を形式的に微分する:

同様に,tおよびaについて微分する:

Integrateを含む演算子を微分する:

FourierTransform

FourierSinTransform

Convolve

Sum

ZTransform

Sumを含む演算子を微分する:

DiscreteConvolve

Integrate

LaplaceTransform

Productを含むその他の形式的な操作:

ZTransform

コード変換  (3)

関数の定義を非アクティブにする(Inactivate):

For文をDo文に変換する:

アクティブにし(Activate),定義を使う:

後ろの変数が前の変数に言及できるように,Withを反復バージョンで置換する:

Lengthを非アクティブにする:

測定値を長さの二乗に変更する:

アプリケーション  (25)

基本的な恒等式  (4)

加法定理を示す:

恒等式の表を作る:

乗法定理を示す:

恒等式の表を作る:

代数恒等式を示す:

一般的な三角関数の値:

関数恒等式  (3)

Sinは,それ自身の引数の奇関数である:

Cosは,それ自身の引数の偶関数である:

虚数の引数を持つ双曲線関数は,三角関数に等しい:

BesselJ[1,x]x の奇関数である:

BesselJ[2,x]x の偶関数である:

微積分恒等式  (9)

積分の微分に関するライプニッツ(Leibniz)の法則を含む恒等式を示す:

積の法則:

連鎖律:

不定積分:

無限和と無限積:

有限連分数と無限連分数:

DifferenceDeltaを非アクティブな和に適用する:

これは,評価したものよりはるかに速い:

部分ごとに総和を求めるための式:

特殊ケースで式を証明する:

和を評価する:

総和と積分の順序を入れ替える:

恒等式の両辺を評価する:

対応する和を使って同じ結果を得る:

Laplacianの積の規則:

3つのベクトル uvwついてのベクトル恒等式:

外積の反対称性:

外積の直交性:

スカラー三重積:

恒等式の導出  (5)

積分記号あるいは総和記号の下で微分する際の,基本的な計算のコツ:

について を微分することで, の閉形式を導出する:

を積分し,次に について微分する:

最終結果:

結果を確かめる:

0において について を微分することで, についての閉形式を導出する:

が最初に積分され,次に0において について微分されるとする:

最終結果:

結果を確かめる:

についてを微分することで,についての閉形式を導出する:

を計算し,次に微分する:

結果:

結果を確かめる:

についてを微分することで,についての閉形式を導出する:

を計算し,次に微分する:

結果:

に一般化する:

微分方程式を解く  (2)

非アクティブな積分形式での三次元ラプラス方程式の解:

関数 f を指定することで特定の解を得る:

解を可視化する:

解を確かめる:

ローレンツ・ヘビサイド(Lorentz-Heaviside)の自然単位によるMaxwellの方程式:

真空 (および )でのアンペア(Ampere)の法則の回転を取る:

微分順序を入れ替える:

ファラデー(Faraday)の法則に代入する:

方程式をアクティブにすると,磁場についての波動方程式になる:

方程式の平面波解を証明する:

最小二乗解の導出  (1)

指定されたデータ集合についての高低偏差の平方和を定義する:

最小二乗方程式を設定する:

いくつかのデータを生成する:

このデータについて最小二乗問題を解く:

コード変換  (1)

Blockと一意的な変数を使ってModuleの使用を置換する:

関数を適用するとModuleの局所変数が一意的な変数で置換される:

コードおよび変換されたコードをアクティブにし,fおよびfbについて定義をする:

ランダムなテスト値についての値を比較する:

テスト値の大きい集合について,かかった時間を比較する:

特性と関係  (5)

Inactivateを使って非アクティブな式を作ることができる:

Activateを使って非アクティブな式を評価することができる:

Inactiveは記号の非アクティブな形を作り,式の一部を非アクティブにすることもできる:

Holdは式を未評価の形に保つ.すべての部分が非アクティブである:

非アクティブな式を対応するFullFormと比較する:

Inactiveは,その引数の評価が影響を与えることを阻止する:

通常は,Listable属性によってfがその引数に縫い込まれる:

考えられる問題  (1)

Inactive[h]h の頭部を持たず,このため評価リークが起こりかねない:

Inactive[Sum]にはHoldAll属性がないため,以下ではkの値がリークする:

おもしろい例題  (1)

多変量の和の表を作る:

Wolfram Research (2014), Inactive, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Inactive.html.

テキスト

Wolfram Research (2014), Inactive, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Inactive.html.

CMS

Wolfram Language. 2014. "Inactive." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Inactive.html.

APA

Wolfram Language. (2014). Inactive. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Inactive.html

BibTeX

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BibLaTeX

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