InputField

InputField[]

編集可能な空欄の入力フィールドを表す.

InputField[x]

現在式 x が入っている編集可能な入力フィールドを表す.

InputField[Dynamic[x]]

入力フィールドのコンテンツが,動的に更新された x の現行値であると認識する.x の値は新たなコンテンツが記入されるとリセットされる.

InputField[x,String]

コンテンツが文字列である入力フィールドを表す.

InputField[x,Number]

コンテンツが数値である入力フィールドを表す.

InputField[x,type]

コンテンツが特定のタイプである入力フィールドを表す.

詳細とオプション

  • 以下が可能なタイプである.
  • Boxes生のボックス
    Expression式(デフォルト)
    Hold[Expression]ホールドされた形式の式
    Number
    String文字列
  • 入力フィールドの設定は,一般にコンテンツが明示的に中に入れられるまでは,すなわち,一般にTemplateBox[{return}, Key0, BaseStyle -> {Notes, FontWeight -> Plain, FontFamily -> Source Sans Pro}]が押されるかあるいは焦点が入力フィールドから外れるかするまでは,更新されない.
  • 入力フィールドに入れられたデータが指定のタイプに変換できない場合,入力フィールドの設定は更新されない.
  • StringBoxesは,常に変換できるタイプである.
  • 式の場合,空欄の入力フィールドは値Nullを持つものと解釈される.文字列やボックスの場合は値""を持つものと解釈される.
  • は入力フィールド間を移動する.
  • 使用可能なオプション
  • Appearance Automatic入力フィールドの全体的な外見
    BackgroundAutomatic入力フィールドの背景色
    BaselinePosition Automatic周囲のテキストのベースラインとどのように揃えるか
    BaseStyle {}入力フィールドのベーススタイル指定
    ContentPadding True余白をコンテンツの周りぎりぎりまで縮めるかどうか
    ContinuousAction False入力に変更が加えられるたびに継続的に更新するかどうか
    Enabled Automatic入力フィールドを有効にするか,灰色(無効)にするか
    FieldCompletionFunction Automatic入力フィールドの現行値を取り,考えられる補完を返す関数
    FieldHint Null入力フィールドが空のときに表示する式
    FieldHintStyle {}フィールドヒントに適用するスタイル
    FieldMasked False入力フィールドの文字をマスクするかどうか
    FieldSize {{20., 20.},{1.,Infinity}}入力フィールドの大きさ
    FrameMargins Automatic枠の内側に残す最低量の余白
    ImageMargins 0表示された入力フィールド画像の周囲の余白
    ImageSize Automatic表示された入力フィールド画像の全体的な大きさ
  • ExpressionタイプのInputFieldでは,コンテンツは更新のたびに完全に評価されたものに置き換えられる.ContinuousActionはそのようなInputFieldには影響を与えず,しがたって,入力を打ち込んでいる間に混乱を生むような置換は行われない.
  • Appearanceの可能な設定値には"Framed""Frameless"がある.
  • InputField[]InputField[Null]と等価である.
  • BaseStyleの設定値は,一般に現行スタイルシートの"InputField"スタイルで与えられるデフォルトスタイルに加えられる.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

InputFieldを介して動的に変数を更新する:

入力を特定のタイプに限定する:

スコープ  (2)

を使って入力フィールド間を移動する:

入力が指定タイプのものでなければ,入力フィールドは更新されない:

オプション  (16)

Appearance  (1)

InputFieldを枠なしで表示する:

BaselinePosition  (1)

InputFieldをテキストと整列させる:

BaseStyle  (1)

名前付きのスタイルを使う:

ContentPadding  (1)

コンテンツと全く同じ高さの入力フィールドを作る:

ContinuousAction  (2)

デフォルトで,変数は継続的には更新されない:

ContinuousActionを設定して入力が変更されるたびに変数を更新するようにする:

Enabled  (2)

デフォルトで,InputFieldは有効になっている:

Enabled->Falseとすると,フィールドは無効となるが,現行状態で可視である:

FieldCompletionFunction  (1)

マッチするすべてのSystem`関数の補完を提供する入力フィールドを作る:

FieldHint  (1)

空白の入力フィールドにプロンプトを表示する:

FieldHintStyle  (1)

フィールドヒントを別の色で表示する:

FieldMasked  (1)

パスワードスタイルの入力フィールドを作る:

FieldSize  (1)

フィールドの幅を変える:

高さと幅を調整する:

FrameMargins  (1)

入力フィールドの内側の余白を大きくする:

ImageMargins  (1)

入力フィールドの外側に余白を加える:

ImageSize  (1)

フィールドの幅を設定する:

フィールドの全体的な大きさを設定する:

アプリケーション  (1)

任意の関数をプロットする:

特性と関係  (1)

InputFieldのあるManipulatorを構築する:

考えられる問題  (4)

InputFieldは式がタイプにマッチしない場合は未評価で残される:

クリアされたDynamic変数を使って数字だけしか入れられない空欄の入力フィールドを作る:

NullBoxesスタイルの入力フィールドに値が入っていないことを示す:

記号Nullのボックス表記は文字列"Null"である:

Expressionスタイル入力フィールドのNullは空の結果を生む:

Wolfram Research (2007), InputField, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InputField.html (2016年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2007), InputField, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InputField.html (2016年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2007. "InputField." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/InputField.html.

APA

Wolfram Language. (2007). InputField. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/InputField.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_inputfield, author="Wolfram Research", title="{InputField}", year="2016", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/InputField.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

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