KolmogorovSmirnovTest
KolmogorovSmirnovTest[data]
コルモゴロフ・スミルノフ(Kolmogorov–Smirnov)検定を使い,data が正規分布に従っているかどうかを調べる.
KolmogorovSmirnovTest[data,dist]
コルモゴロフ・スミルノフ検定を使い,data が dist に従った分布かどうかを調べる.
KolmogorovSmirnovTest[data,dist,"property"]
"property"の値を返す.
詳細とオプション
- KolmogorovSmirnovTestは data が分布 dist に従う母集団から引き出されたという帰無仮説 とそうではないという対立仮説 でコルモゴロフ・スミルノフの適合度検定を行う.
- デフォルトで,確率値つまり 値が返される.
- 小さい 値は data が dist から来ている可能性が低いことを示す.
- dist は,記号および数値の母数,またはデータ集合,を持つ任意の記号分布でよい.
- data は一変量{x1,x2,…}でも多変量{{x1,y1,…},{x2,y2,…},…}でもよい.
- コルモゴロフ・スミルノフ検定はデータが連続分布のものであると仮定する.
- コルモゴロフ・スミルノフ検定は事実上に基づく検定統計を使う.ただしは data の経験的CDFであり は dist のCDFである.
- 多変量検定については,一変量限界の 値の総和が使われる.総和は のもとでUniformSumDistributionに従うものと想定される.
- KolmogorovSmirnovTest[data,dist,"HypothesisTestData"]はHypothesisTestDataオブジェクト htd を返す.これは htd["property"]として追加的な検定結果と特性の抽出に使うことができる.
- KolmogorovSmirnovTest[data,dist,"property"]を使って直接"property"の値を与えることができる.
- 検定結果のレポートに関連する特性
-
"PValue" 値 "PValueTable" "PValue"のフォーマットされたバージョン "ShortTestConclusion" 検定結果の簡単な説明 "TestConclusion" 検定結果の説明 "TestData" 検定統計と 値 "TestDataTable" "TestData"のフォーマットされたバージョン "TestStatistic" 検定統計 "TestStatisticTable" "TestStatistic"のフォーマットされたバージョン - 次の特性はどの検定が行われているかに依存しない.
- データ分布に関連する特性
-
"FittedDistribution" データのフィットした分布 "FittedDistributionParameters" データの分布母数 - 使用可能なオプション
-
Method Automatic 値を計算するメソッド SignificanceLevel 0.05 診断とレポートのための切捨て - 適合度検定では, のときにのみ が棄却されるような切捨て が選択される.特性"TestConclusion"および"ShortTestConclusion"で使われる の値はSignificanceLevelオプションで制御される.デフォルトで, は0.05に設定されている.
- Method->"MonteCarlo"の設定では,入力 と同じ長さの 個のデータ集合が のもとにフィットされた分布を使って生成される.次に,KolmogorovSmirnovTest[si,dist,"TestStatistic"]からのEmpiricalDistributionを使って 値が推定される.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
スコープ (9)
検定 (6)
繰り返し特性を抽出するためにHypothesisTestDataオブジェクトを作成する:
オプション (4)
アプリケーション (2)
基礎となる分布がUniformDistribution[{-4,4}]であり,検定サイズが0.05,サンプルサイズが12である場合に,コルモゴロフ・スミルノフ検定の検出力を推定する:
飛行機のガラスの板31枚のサンプルが壊れるまでずっと圧力をかけられた.データがNormalDistributionとGammaDistributionのどちらから引き出されたのかを調べる:
データのフィットは,NormalDistributionよりもGammaDistributionにおいてわずかに上回るように見受けられる:
特性と関係 (9)
デフォルトで一変量データはNormalDistributionと比べられる:
多変量データは,デフォルトでMultinormalDistributionと比べられる:
検定分布の母数は,指定されない場合にはデータから推測される:
母数が未知の場合,KolmogorovSmirnovTestは可能であれば修正を適用する:
古典的なコルモゴロフ・スミルノフ検定を行うために,検定の前に母数を推定する:
概念的には,コルモゴロフ・スミルノフ検定は経験的と理論的な累積分布関数の間の最大絶対差分を計算する:
コルモゴロフ・スミルノフ検定は,入力がTimeSeriesのときにのみ値に使うことができる:
考えられる問題 (3)
そのような場合には代りにモンテカルロ法またはPearsonChiSquareTestを使うとよい:
母数がデータから推定される場合には,コルモゴロフ・スミルノフ検定は,分布によっては有効ではないことがある:
テキスト
Wolfram Research (2010), KolmogorovSmirnovTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/KolmogorovSmirnovTest.html.
CMS
Wolfram Language. 2010. "KolmogorovSmirnovTest." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/KolmogorovSmirnovTest.html.
APA
Wolfram Language. (2010). KolmogorovSmirnovTest. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/KolmogorovSmirnovTest.html