NegativeDefiniteMatrixQ
詳細
- 行列 m は,すべての非零ベクトル x についてRe[Conjugate[x].m.x]<0であれば,負定値である. »
- NegativeDefiniteMatrixQは,記号行列にも数値行列と同様に使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (10)
基本的な用法 (6)
NegativeDefiniteMatrixQを任意精度行列に使う:
NegativeDefiniteMatrixQを記号行列に使う:
NegativeDefiniteMatrixQは大きい数値行列を効率的に扱う:
特殊行列 (4)
アプリケーション (11)
負定値行列の幾何と代数 (4)
負定値行列の起源 (4)
負定値行列の使い方 (3)
二階微分判定法は,関数の臨界点を,ヘッセ行列が正定値の場合は極小値,ヘッセ行列が負定値の場合は極大値,ヘッセ行列が不定の場合は鞍点と分類する(ヘッセ行列がこれら3つのタイプのいずれでもない場合,この判定法は失敗する).2変数関数の臨界点を求める:
この関数を可視化する.赤い点と青い点は極大値で緑の点は鞍点である:
この関数については,臨界点の任意の3点は線形従属なので,単一の平面上にある:
極大値を緑,極大値ではない臨界点を赤にしてこの関数を可視化する:
CholeskyDecompositionを反転することでこれに負定値行列に適用することができる:
特性と関係 (14)
NegativeDefiniteMatrixQ[x]は,行列ではない任意の x に対して自明にFalseを返す:
非零のすべてのベクトル についてなら,行列 は負定値行列である:
実行列 は,その対称部分が負定値のときかつそのときに限り負定値行列である:
一般に,行列 はそのエルミート部分が負定値のときかつそのときに限り負定値行列である:
実対称行列はその固有値がすべて負のときかつそのときに限り負定値行列である:
一般的な行列は,固有値すべてが負であっても負定値行列ではないことがある:
対角行列は,対角要素が負の実部を持つときかつそのときに限り負定値行列である:
スペクトル定理によって はJordanDecompositionを使ってユニタリ対角化可能である:
行列 は が正定値行列のときかつそのときに限り負定値行列である:
が実数値の負定値行列のなら,任意の実ベクトル について となるような が存在する:
負定値エルミート行列 は一意的に定義された である平方根 を持つ:
この根は が負定値エルミート行列であるという条件によって一意的に定義されている:
考えられる問題 (2)
ヒルベルト(Hilbert)行列mは正定値であり,-mは負定値である:
mの最小の固有値は,機械精度で確実に負になるためには小さすぎる:
負の固有値が計算できる程度の高精度を使うと,正しい答が返される:
NegativeDefiniteMatrixQは記号行列が負定値行列であると証明できなければFalseを与える:
EigenvaluesとReduceを組み合せるとより正確な結果が得られる:
テキスト
Wolfram Research (2014), NegativeDefiniteMatrixQ, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NegativeDefiniteMatrixQ.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "NegativeDefiniteMatrixQ." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/NegativeDefiniteMatrixQ.html.
APA
Wolfram Language. (2014). NegativeDefiniteMatrixQ. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NegativeDefiniteMatrixQ.html